先週、GoogleはWebPという新しい画像フォーマットを発表しました。これは、Web上で写真を共有するためにほぼあらゆる場所で使用されているJPGに取って代わる可能性を秘めています。Pixelmatorチームは木曜日に、同名のフォトエディターのアップデートをリリースする予定です。Pixelmatorは、このアップデートにより、Googleの画期的な新フォーマットを完全サポートする初の製品になると謳っています。
画像フォーマットの世界に執着していないのであれば、WebP(発音は「ウェッピー」)の概要を以下に示します。この新しいフォーマットは、画像ファイルのサイズが JPG よりも最大 40% 小さくなることを約束しており、Google がリリースしたオープンソース コーデックに基づいています。これは、あなたや私のような一般的なネット サーフィン ユーザーやアマチュアの写真編集者にとって何を意味するのでしょうか。WebP には、ダウンロードの高速化やモバイル ブラウジングのエクスペリエンスの向上など、いくつかの利点があります。また、Web サイトを運営している事実上すべての人にとって、ホスティングおよび帯域幅のコストが削減されます。もちろん、これはすべて、WebP が業界全体で普及し、幅広くサポートされることを前提としています。画像エディターはこのフォーマットをサポートする必要がありますが、Web ホストとブラウザー メーカーも同様です (Google の Chrome ブラウザーは、今後数週間以内に WebP 互換性を追加します)。
業界の支持こそが、Pixelmatorの今回のマイナーアップデートが大きな話題、あるいは少なくともトレンドの始まりとなる理由です。なぜなら、PixelmatorはWebPを完全サポートする最初の企業だと主張しているからです。Googleは画像フォーマットの現状にいくらでも挑戦できますが、WebPが本格的に普及するには、ユーザーの関心が高まり、そしてさらに重要なのは、アプリケーション開発者がWebPのサポートを積極的に導入する必要があるでしょう。

Pixelmatorのゼネラルマネージャー兼主要インターフェースデザイナーであるSaulius Dailide氏が、Macworldにアップデートの初期バージョンを体験提供しました。WebPは「ファイル」→「エクスポート」→「その他」のオプションに表示され、画質とファイルサイズを調整するためのユーザーフレンドリーなスライダーツールも備わっています。PixelmatorのWebPエクスポートでは、ファイルサイズは小さくなるものの、JPGとほぼ同等の画質の画像が生成されました。例えば、高解像度の1.2MBのJPGファイルは、画質を70%にすると406KBのJPGファイルになりますが、同じ設定でWebPファイルでは360KBになります。WebPとJPGの比較例をもっと見たい方は、Googleの比較ギャラリーをご覧ください。
デイライド氏によると、Pixelmator 1.6.2は木曜日にリリースされる予定で、機能テストの完了と、ユーザーがWebP画像をプレビューできるQuick Look Finderプラグインの完成を目指しているという。しかし皮肉なことに、デイライド氏によると、Pixelmatorの公式「ファイル」→「Webエクスポート」ツールではWebPはまだオプションとして表示されないという。ただし、ユーザーは簡単なターミナルコマンドで追加できるようになるという。デイライド氏は、Pixelmatorユーザーからの需要が高まるかどうか、様子を見たいと述べている。