
画像: マイケル・サイモン/IDG
iPhoneやiPadのユーザーは、デバイスに不具合が生じたらApple Storeで修理の予約を取ることをよく知っています。Appleの新しいパイロットプログラムが実現すれば、私たちもいずれは不具合の修理を予約するようになるでしょう。
ウォール・ストリート・ジャーナルによると、Appleは「ヘルスケアに関する大胆な計画」を策定しており、その中には「自社クリニックに勤務するApple雇用の医師」のネットワークも含まれており、すでに一部は稼働しているという。同紙によると、この新サービスは「まだ軌道に乗っていない」ものの、Appleは現在クパチーノの従業員を対象にプログラムを試験運用しているという。
Appleは、このコンセプトをテストするためにカリフォルニア州のクリニックを買収したと報じられています。しかし、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、この取り組みは「製品開発に利用されてきた同社のクリニックから提供される健康データの信頼性について、従業員が社内で疑問を呈している」ため、難航していると報じています。さらに、患者のエンゲージメントは低く、Appleが医療を補完するために提供するアプリを患者が利用していないとの報告もあります。
ティム・クックCEOのリーダーシップの下、ヘルスケアはAppleにとって大きな取り組みとなっており、Apple Watchにはフィットネスと健康を促進するセンサーや機能が搭載され、同CEOは2019年に「振り返ってAppleが人類にもたらした最大の貢献はヘルスケアであったと言える日が来るだろう」と述べた。
ウォールストリート・ジャーナルによると、今のところAppleのレガシーはApple Watchだ。Appleはプライマリケアへの野心を捨てたわけではないが、「ヘルスケア部門の重点をデバイスの販売に移した」。先週、AppleはiOS 15とwatchOS 8をリリースした。これらには、医療提供者とのデータ共有やトレンド分析の新たな方法、Fitness+の新たなクラス、睡眠中の呼吸数トラッキングなど、健康関連の進歩がいくつか含まれている。
著者: マイケル・サイモン、Macworld編集長
マイケル・サイモンは20年以上にわたりAppleを取材しています。iPodがまだiWalkだった頃からSpymacで噂を取材し始め、Appleがこれまでに製造したほぼ全てのiPhoneを所有しています。妻と息子、そして数え切れないほどのガジェットと共にコネチカット州に住んでいます。