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Appleの秘密ロボットチームはAI部門からハードウェアグループへ異動する

Appleロボットの絵文字

画像: 鋳造所

アップルの幹部人事は今週も続き、ブルームバーグの新たな報道によると、同社のロボット工学チームは新たな経営陣の下に置かれるという。

非公開ではあるものの、完全に秘密というわけでもないこのチームは、ジョン・ジャンナンドレア氏の機械学習・AIグループの傘下で活動しています。先日、このチームが発表した興味深い研究論文と動画について記事を書きました。動画では、実験的なAI搭載ランプを使って表情豊かな「感情」の動きを表現しています。これは、グループがこれまで取り組んできた研究成果の印象的なデモンストレーションであり、将来的に噂されているロボットアームとiPadのようなディスプレイを備えた卓上アシスタントの先駆けとなるものと思われます。高度なAI、スピーカー、マイク、カメラ、そしてロボットアクチュエーターを搭載したこの製品は、家庭で役立つコンパニオンのような存在となることが期待されています。

現在、このロボット工学チームは AI/ML グループから、上級副社長の John Ternus が監督するハードウェア部門に異動しています。

これは、ジャンナンドレア氏のグループの責任を軽減し、製品開発の推進力を奪い、同社全体で活用されている基盤となる人工知能(AI)と機械学習技術に集中させるための単なる動きと捉えることもできる。言い換えれば、より純粋に専門化された研究開発グループと言えるだろう。Siriチームは、納期を守れず、競合他社のデジタルアシスタントに追いつけないという大きな失敗が広く報じられた後、今年初めにジャンナンドレア氏のグループから外された。

しかし、これはプロジェクトが研究段階から本格的な製品開発段階へと移行しつつあることを意味しているのかもしれません。コアコンセプトが実証されても、そこから実際に量産可能な製品、特にAppleに期待される品質レベルに達する製品を開発するには長い時間がかかります。ハードウェア部門への今回の移行は、この作業が進行中であることを示唆しているのかもしれません。

著者: Jason Cross、Macworld シニアエディター

ジェイソンは25年以上にわたりテクノロジー関連の記事を執筆しています。最初はゲーム関連のメディアで執筆し、その後はエンスージアスト向けPCやテクノロジー全般に注力してきました。複雑なテクノロジーの仕組みを学び、それを誰にでも分かりやすく説明することを楽しんでいます。