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AppleがFind Myネットワークをサードパーティ製デバイスに開放、AirTagは不要に

画像: Apple

長らく噂されていたAirTagsの登場を待ち望んでいましたが、どうやらAppleはちょっとした嘘をついたようです。物に取り付けるキーホルダーではなく、Appleはサードパーティのデバイスメーカーと提携し、「探す」アプリを使って紛失した物を追跡するサービスを展開しているのです。

Apple純正デバイスと同様に、Works with Appleの「探す」プログラムに登録したサードパーティメーカーは、「探す」ネットワークにアクセスし、インターネットに接続できない場合でも、紛失したアイテムが地図上でどこにあるかを確認できます。この広大な「探す」ネットワークは、エンドツーエンドの暗号化技術を用いて、世界中の数億台ものAppleデバイスからデータをクラウドソーシングし、紛失したアイテムの所在特定を支援します。

さらに、「Works with Apple Find My」対応デバイスは、iPhone 11、iPhone 12、Apple Watch Series 6の超広帯域無線技術を活用し、より正確に製品を追跡できるようになります。Appleが、Appleデバイスと同様に、デバイスの電源を切ったり、リモートワイプしたりすることを許可するかどうかは不明です。

IDG

Belkin、Chipolo、VanMoofはすでにこの新しい仕様を採用した製品を開発しており、いずれの製品にも「Works with Apple Find My」ラベルが付きます。VanMoofは本日からS3およびX3 e-bikeへの対応を開始し、BelkinはSoundform Freedom True Wireless EarbudsにFind My機能を、Chipoloは近日発売予定のOne Spot BluetoothトラッカーにFind My機能を組み込みます。既存のデバイスはこのネットワークを利用できませんが、Appleは他のサードパーティ製デバイスメーカーも近日中に対応予定だと発表しています。

「探す」アプリでデバイスを購入すると、新しい「アイテム」タブを使って「探す」アプリに追加できるようになります。本日iPhone、Mac、iPadに配信されたこのアップデートには、iOS 14.4またはmacOS Big Sur 11.1以降が必要です。

著者: マイケル・サイモン、Macworld編集長

マイケル・サイモンは20年以上にわたりAppleを取材しています。iPodがまだiWalkだった頃からSpymacで噂を取材し始め、Appleがこれまでに製造したほぼ全てのiPhoneを所有しています。妻と息子、そして数え切れないほどのガジェットと共にコネチカット州に住んでいます。