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リアルベーシック 2.0

プログラミングは決して簡単なものではありません。なぜなら、プログラミングは、普段は正気な人間でさえコンピューターのように考えざるを得なくなるからです。まさにそれを実現できる想像力を持つ人なら、Real SoftwareのRealBasic 2.0.2を高く評価するでしょう。これは、経験豊富なプログラマーにも初心者にも適した開発環境です。大規模なアプリケーションを作成する傾向があるにもかかわらず、これまで面倒だったユーザーインターフェースの作成を驚くほど容易にしてくれます。

BASIC言語は1960年代の発明以来、大きく進化してきました。他の現代の方言と同様に、RealBasicはオブジェクト指向です。このアプローチは、C言語などの従来の言語ではウィンドウやメニューのコーディングに手間がかかることが多いユーザーインターフェース(UI)の構築に特に適しています。オブジェクト指向プログラミングの体系的なアプローチとMacの標準UI要素の組み込みサポートを組み合わせたRealBasicは、ツールバーからウィンドウに要素をドラッグ&ドロップするだけのシンプルなインターフェース作成を実現します。

アプリケーションのUIを構築したら、Macのような編集環境で各要素にBASICコードをアタッチします。ソースコードを長々としたテキストファイルに保存することに慣れているプログラマーにとっては、最初は戸惑うかもしれませんが、RealBasicのアプローチは、初心者プログラマーにとっても使いやすく、プロプログラマーにとっても少し慣れれば十分です。RealBasicは、シリアルポートへのアクセスやTCP/IP経由のデータ送受信のサポートなど、Mac固有の機能も豊富に提供しています。

データベースへのアクセスが必要な場合、またはWindowsで動作するソフトウェアを作成したい場合は、200ドル追加でRealBasicのプロフェッショナル版をご購入いただけます。RealBasic Professionalのデータベース接続ツールを使用すると、大規模データベースへのフロントエンドを開発できるだけでなく、追加の手間をほとんどかけずにアプリケーションのWindows版を作成することもできます。

しかし、プログラムの使いやすさにもかかわらず、RealBasicのどちらのバージョンも完璧ではありません。例えば、クラスに関連付けられたメソッド(組み込みメソッドも含む)を、確かに豊富なオンラインドキュメントで説明されていない限り、対話的に確認する方法がありません。さらに大きな問題は、RealBasicが生成する最終的なアプリケーションのサイズです。680X0マシン用のシンプルなアプリケーションは約250KBですが、同じアプリケーションのPowerPCネイティブバージョンは非圧縮で800KBにもなります。

Macworldの購入アドバイス

UIやデータベースアクセスの接着剤よりも、内部機能の開発に時間を費やしたい経験豊富なプログラマーにとって、RealBasic 2.0.2は価格に見合う価値があると言えるでしょう。初心者やたまにプログラミングをする人にとっても、プロとほぼ同じ理由でRealBasicは使いやすく便利だと感じられるでしょう。つまり、エラーが発生しやすいUIコーディングをプログラムが適切に行うため、プログラマーはソフトウェアの重要な内部構造に集中できるのです。

評価:

4.0マウス

メリット: プロにも初心者にも便利。UI作成が簡単。Pro版ではWindowsアプリケーションも作成可能。 デメリット: ファイルサイズが大きい。 販売元: Real Software(512/263-1233、https://www.realsoftware.com)。 価格: Standard Edition 100ドル、Professional Edition 300ドル。

1999年10月 号 54ページ