
東芝は、PC およびラップトップ向けの自己暗号化ドライブ (SED)、MKxx61GSYD に Opal Security Subsystem Class (Opal SSC) 仕様を組み込んだ最新のストレージ ベンダーになりました。
これが地味だけど価値のある進歩のように聞こえるなら、それは地味だけど価値のある進歩だからです。多くの競合ハードドライブベンダーが既にこの仕様をサポートしています。この仕様は、セキュアハードドライブを購入する企業にとって、より扱いやすい提案となるように設計されているのです。
しかし、これはTrusted Computing Groupの仕様が本格的に普及しつつあることを示すさらなる証拠です。これは重要な意味を持ちます。なぜなら、組織は異なるベンダーから同一の製品を購入しても、必要な機能セットが全て同じようにサポートされているという安心感を得られるからです。
代替案は? フルディスク暗号化のパイオニアであるSeagateなどのベンダーは、過去に自己暗号化ドライブに独自のインターフェースを使用してきたため、その魅力は限定的だったと言えるでしょう。同様に、Opal仕様は必ずしも技術的に成熟しているとは見なされておらず、だからこそ独自の道筋が魅力的だったのです。
MKxx61GSYD は、統合されたフルディスク暗号化を必要とするラップトップ向けに設計されており、265 ビット AES 暗号化と、Intel の Active Management Technology (AMT) によるリモート無効化機能を備えています。
容量は 160 GB から 640 GB までの範囲で提供され、ドライブ スループットが 3GBit/s 世代であるにもかかわらず (まもなく SATA 6Gbit/s に置き換えられる予定)、回転速度は 7,200 rpm です。
「Trusted Computing Groupなどの組織が確立した暗号化標準により、ポータブルPCに自己暗号化HDDなどのセキュリティソリューションを導入することが大幅に容易になります」と、東芝の公式リリースで引用されているIDC業界アナリストのジョン・ライドニング氏は述べています。
東芝によれば、MKxx61GSYDは2011年第1四半期に量産開始予定。