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App Storeがアナログ時計のiPadアプリを拒否

今何時?iPad用のシンプルなアナログ時計アプリがApp Storeで却下されたため、もう何時かは分かりません。ということは、またしてもくだらない却下話をする時が来たということでしょうか

YourHead Softwareを運営するインディー開発者のIsaiah Carew氏は、iPadをアナログ時計のように使えるアプリをApp Storeで探していました。せっかくiPadにこんなに綺麗で大きなディスプレイがあるのだから、使っていない時も何かに活用した方が良さそうです。

驚いたことに、App Storeには無料で高品質なアナログ時計アプリが一つも見つからなかったため、Carewは自分で作ろうと決意しました。一晩かけて作業した結果、まさに求めていたもの、iPad用のシンプルで飾り気のないアナログ時計が完成しました。他の人も興味を持つかもしれないと思い、CarewはApp Storeにアプリを申請しました。数日後、Carewから返信が届きました。「アプリを審査した結果、このアプリにはユーザーにとって最低限の機能が備わっていると判断いたしました…」

カルー氏がアプリを開発する際には、限られた機能(そもそも時計なのだから)を想定していたにもかかわらず、この反応をヒントに、より多くの機能を追加する必要があると捉えました。そこで、カチカチという音を鳴らすオプション、秒針を非表示にするオプション、そしてデフォルトでオフになっていたiPadのスリープタイマーを再度有効にする機能などを追加しました。

彼は再度申請しましたが、同じ回答が返ってきました。一体何が起こっているのでしょうか? 同じように機能のない時計アプリは今やたくさんありますが、それもデジタルか有料です。なぜ彼のアプリは却下されるのでしょうか? Appleはアナログ時計に何か恨みでも抱いているのでしょうか? Appleはこういった話題を滅多に語らないので、真相は永遠に分からないかもしれません。しかし、確かなのは、またしても全く問題のないアプリがApp Storeの承認プロセスで却下されたということです。