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アップル、台湾の労働抗議者と対峙

今週、Appleはアジアの部品サプライヤーの労働環境をめぐり非難を浴びている。今回は、液晶ディスプレイ用TFTパネルを製造する台湾のWintek社に注目が集まっている。同社は最近、Appleのタブレット端末の製造にも関与しているという噂も流れている。

グローバルポスト紙によると、台湾の労働組合の一つである全国独立労働組合連合(NFI)は、ウィンテック社が12月に従業員600人を予告なしに解雇しただけでなく、給与を削減し、急な需要に対応するために従業員に残業を強制し、子会社の一つで容認できない労働条件を維持していると非難した。ウィンテック社との交渉が失敗に終わった後、同団体はアップル社を標的に抗議活動を開始した。

木曜の朝、グループのメンバーはアップルの台湾本社の外に集まり、プラカードやスローガンを掲げて抗議した。メンバーの一人は、画面に中国語で「責任」と表示されたMacBookを掲げるほどだった。

抗議者たちは、Appleに対し、Wintekに対し工場の問題を解決するよう圧力をかけるよう求めている。一方、Wintekは、必要な適正さをもって問題に対処したとして、これらの疑惑を否定している。Appleの広報担当者は、同社のサプライヤー責任に関する方針を改めて表明したが、それ以上のコメントは控えた。

Appleがサプライヤーの労働環境を問題視されたのは今回が初めてではない。2006年、英国のメール・オン・サンデー紙が、iPodを製造していた中国の部品メーカー、Foxconnの工場における労働環境の問題点を暴露した。Appleは独自の調査を開始し、Foxconnの親会社である鴻海(ホンハイ)が当時認めていたように、違反行為があったことが判明し、是正に着手した。

[画像提供:Global Post]