Macのフォルダ構造は便利ですが、ファイルが何層にも重なったフォルダに埋もれてしまい、探し出したり処理したりするのが難しくなることがあります。例えば、10年分の税務書類や、古い写真やメモが山積みになっているかもしれません。これらのフォルダを手動で探してファイルを表面まで表示させることもできますが、Automatorアプリケーションを使えば、ドラッグ&ドロップだけですべて完了します。手順は以下のとおりです。
ワークフローを設定する
Automator(/アプリケーション)を起動し、表示されるテンプレート選択画面で「アプリケーション」を選択します。ワークフローに以下のアクションを順番に追加します:変数の値を設定(「ユーティリティ」の見出しの下)、「フォルダの内容を取得」(「ファイルとフォルダ」の見出しの下)、「Finder項目をフィルタリング」(「ファイルとフォルダ」の見出しの下)、「Finder項目を移動」(「ファイルとフォルダ」の見出しの下)、「変数の値を取得」(「ユーティリティ」の見出しの下)、「フォルダの内容を取得」(「ファイルとフォルダ」の見出しの下)、「Finder項目をフィルタリング」(「ファイルとフォルダ」の見出しの下)、「Finder項目をゴミ箱に移動」(「ファイルとフォルダ」の見出しの下)
最初のアクション「変数の値を設定」を選択し、「変数」ポップアップメニューから「新規変数」を選択します。表示される変数オプションウィンドウで、「hostFolder」などの分かりやすい名前を入力し、「完了」をクリックします。Automator内で「表示」>「変数」を選択します。ワークフローの下部にある変数リストに、作成した変数「hostFolder」が表示されます。

2番目のアクション「フォルダの内容を取得」では、「見つかったサブフォルダごとに繰り返す」オプションを有効にします。次の「Finder項目をフィルタリング」アクションを「種類がフォルダではない」に設定します。次のアクション「Finder項目を移動」では、ワークフローの下部にある変数リストからhostFolder変数を「移動先」ポップアップメニューにドラッグし、その名前がポップアップメニューに表示されるようにします。このアクションで「既存ファイルの置き換え」オプションを有効にします。次の「フォルダの内容を取得」アクションはそのままにし、「見つかったサブフォルダごとに繰り返す」オプションはチェックを外しておきます。次の「Finder項目をフィルタリング」アクションを「種類がフォルダ」に設定します。最後に、「Finder項目をゴミ箱に移動」アクションはそのままにします。ワークフローに「サブフォルダザッパー」のような名前を付け、デスクトップに保存します。
活用する
このワークフローアプレットにフォルダをドラッグすると、そのフォルダ内のフォルダ内のすべてのアイテムが、ドラッグしたフォルダのルートレベルに配置されます。例えば、フォルダB、C、Dを含むフォルダAをワークフローにドラッグすると、これらのフォルダ内のファイル(およびこれらのフォルダ内のフォルダの内容)がフォルダAに移動されます。その後、ワークフローは空のフォルダB、C、Dを削除します。
ワークフローは、一度に1つのフォルダをアプレットにドラッグした場合にのみ正常に機能します。また、重複する名前のファイルがある場合は、重複したファイルが削除されるので注意してください。