
3D映画の普及と3D HDTVの市場投入に伴い、一般ユーザー向けの3Dビデオカメラが登場するのは時間の問題でした。DXGは、600ドルのDXG-5D7V 3Dポケットビデオカメラで、3Dビデオカメラのトレンドをリードしたいと考えています。
DXG-5D7Vは、2つのレンズで撮影することで、ビデオカメラ内部でアナグリフ画像を生成します。ビデオカメラの3.25インチディスプレイには視差オーバーレイが搭載されているため、特別なメガネなしでもDXG-5D7Vの3D映像を視聴できます。
DXG-5D7Vは2D動画の撮影も可能です。ただし、すべての動画(3Dおよび2D)は640 x 480の解像度で撮影されるため、ハイビジョン動画は撮影できません。
DXG-5D7Vの3D映像をビデオカメラ本体以外で視聴するために、DXGは3Dメディアプレーヤーをバンドルしています。これは視差オーバーレイ機能を備えた7インチTFTディスプレイで、特別なメガネは必要ありません。3Dメディアプレーヤーはデジタルフォトフレームのような外観で、ベゼルの右側に操作キーが配置されています。スピーカーとリモコンも付属しています。
DXG-5D7Vのプロトタイプは展示会で展示されており、このカムコーダーに関する初期レポートはWeb上でも見ることができます。私は5月に開催されたDXGのプレスイベントで、DXG-5D7Vの試作機を見る機会を得ました。2つのデバイスを実際に触ったのはほんの短い時間でしたが、小さなディスプレイに映る映像をいくつか確認しました。カムコーダーと3Dメディアディスプレイで3D映像を見た時の感覚は、まるでクラッカージャックの箱に入っていたプラスチック製の3D映像玩具を彷彿とさせました。また、どちらのディスプレイも視野角が非常に限られており、自分やディスプレイを視野の中心から少しでもずらすと、映像が鮮明に見えませんでした。
DXG 社は、DXG-5D7 の 3D ビデオを 3D テレビで再生するデモを行っていないが、同社によればこれは可能だという。
DXG-5D7の3D画質については、製品版の映像を見るまでは最終的な判断は控えさせていただきます。しかし、DXG-5D7は本格的な3D動画制作というよりは、新しい遊び道具を求めるガジェット愛好家向けの製品になるかもしれません。
DXG-5D7は8月に発売予定です。Hammacher Schlemmerにて予約注文を受け付けています。本稿執筆時点では、DXG-5D7の製品ウェブサイトはまだ公開されていません。