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MotionComposerのレビュー

概要

専門家の評価

長所

  • FlashとHTML5の単一ワークフロー
  • 使いやすい
  • インタラクティブなアニメーションやサイトを構築できる

短所

  • 内蔵の描画ツールは限られている
  • 外部SVGファイルをインポートできません

私たちの評決

MotionComposerは好調なスタートを切っています。FlashとHTML5の出力を生成するための統合ワークフローにより、異なるフォーマットでの作業再現にかかる時間を短縮できます。しかし、インラインSVGやHTML5のcanvasタグを使用したグラフィックエフェクトの機能については、まだ改善の余地があります。

MotionComposerは、Webアニメーションを作成するためのツールを提供します。既存のツールとの違いは、一度作成するだけで、同じモーショングラフィックスを2つの形式で出力できることです。多くのデバイスに対応するFlash形式と、対応するWebブラウザに対応するHTML5形式です。

MotionComposerは、Flashのフレームベースのタイムラインをスライドに置き換えます。スライドは複数の状態に分割できます。各スライドの位置や不透明度などの属性を指定するだけで済みます。MotionComposerは、KeynoteのMagic Moveのように、属性の変化に基づいてアニメーションを演出します。トランジションやマスクも適用できますが、ぼかし、影、グローはHTML5のcanvas要素で様々な程度に再現できるにもかかわらず、FlashではFlash専用に出力されます。

ステージには、組み込みツールを使ってテキストと長方形を追加できます。長方形では角を丸くできますが、Adobe Edgeほど柔軟性はなく、曲率を個別に調整することはできません。線や複雑な図形を描くツールはなく、SVGファイルはインポートできません。ビットマップは、Finder、iPhoto、Aperture、Lightroomからメディアブラウザ経由でドラッグできます。

シングルトラックのタイムラインは、構造をはっきりと把握できます。しかし、オブジェクトをグループ化することはできますが、Flashのレイヤーやフォルダのように、要素がどのように積み重なっているかを視覚的に表現する機能はありません。そのため、複雑なコンポジションを整理するのが難しくなる場合があります。

MotionComposerは、ステージ上の配置とプロパティに基づいてオブジェクトを自動的にアニメーション化します。

MotionComposerの最大の魅力は、スライドやステートの終了時、あるいは特定のオブジェクトがクリックされた際に実行されるアクションを割り当てられることです。アクションには、再生の一時停止や別のスライドへのジャンプなどが含まれます。スライドやステートと組み合わせることで、Adobe Edgeの現在のプレビューでは実現できないインタラクティブなアニメーションサイトの作成が可能になります。