
告白します。机の引き出しには、漫画で手に入れた20年前の3Dメガネがしまっています。1997年、火星探査機マーズ・パスファインダーが火星の驚異的な3D画像を送信し始め、NASAがそれらをインターネットに投稿し始めた頃に、職場に持ってきたんです。ウェブ上には素晴らしい3D写真がたくさんあります(その多くは天文関係です)。3Dメガネがないと、それらを見逃してしまうだけでなく、ダーレクの侵略が迫っていることにも気づかないかもしれません。
Juicy Bits Softwareの2ドルのiPhoneアプリ「3Dカメラ」は、3D画像を現実世界に戻してしまうほどの威力を発揮します。3Dカメラを使えば、自分だけのステレオ画像を簡単に作成し、オンラインに投稿できます。さらに、特別なハードウェアを一切使わずに3D画像を表示できるステレオグラムモードも搭載されています。
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3Dカメラの使い方は簡単ですが、Appleの制限により機能が制限されています。iPhoneでステレオ画像を撮影するには、実際には2枚の写真を撮影する必要があります。どちらも同じ方向を向いていますが、左右の目の間の距離を再現するために、視点を数インチ右にずらしています。
つまり、写真を撮影し、iPhoneをしっかりと持ちながら「使用」ボタンをタップして画像を承認し、iPhoneを少し動かしてからもう一度シャッターボタンをタップする必要があります。Appleは、オーバーレイ効果を使って撮影位置の調整を推測する必要をなくす3Dカメラのバージョンを承認していません。また、Appleが承認した開発者向けツールでは、2枚の写真を素早く連続して撮影することはできないようです。3Dカメラは、これらの制限を回避するために、後から写真の位置を調整できるようにすることで、両方の画像で同じオブジェクトが同じ場所に配置されるようにします。

2枚の画像を撮影して位置合わせをしたら、3Dカメラは従来の赤青アナグリフ形式に加え、あまり一般的ではないグレーアナグリフ形式で出力画像を生成できます。また、ステレオグラムを生成することもできます。ステレオグラムとは、2枚の画像を横に並べたもので、目を寄せて2枚の画像を一緒に動かすと立体的に見えるものです(やり方を覚える必要があります)。さらに、2枚のフレームを素早く切り替える「ウィグルグラム」機能もあり、真の3D画像ではないものの、奥行き感を演出できます。
3D画像のフォーマットを選択したら、エクスポートボタンをタップしてカメラロールに送信し、後でiPhotoに同期できます。また、3Dカメラ内からTwitterやFacebookに画像を自動投稿することもできます。
3Dカメラは期待通りの働きをしてくれます。ただ一つ不満なのは、Flickr(私が使っている写真共有サービス)にアップロードできないこと、風景写真にはあまり向いていないこと、そして2枚の画像をうまく並べるのが難しすぎることです。後者については、サードパーティ製のカメラアプリに写真撮影のコントロールをもっと与えていないAppleの責任が大きいでしょう。AppleがJuicy Bits Softwareにもう少しだけ期待に応えてくれれば、3Dカメラは完璧なものになるでしょう。現状でも、かなり近い出来です。
3D カメラは、iPhone 2.2.1 ソフトウェア アップデートを実行しているすべての iPhone と互換性があります。
[ Macworld 編集長のジェイソン・スネル氏は多面的な人物です。 ]