
画像: 鋳造所
AppleがAirTagのアップデートをリリースする際、サーバーの負荷分散のため、通常数週間かけて段階的にリリースされます。こうしたファームウェアアップデートの一つは水曜日にリリースが開始され、バージョン2.0.73は4月9日までにすべてのユーザーに配信される予定でした。
しかし、段階的な展開は実現せず、実際に稼働しているすべてのAirTagに一斉にリリースされました。その理由はちょっと面白いものです。X(旧Twitter)の@iSWUpdatesが情報を漏らしたのです。Appleがシステムに日付を誤って入力したため、アップデートがすべてのAirTagに一斉にリリースされてしまったのです。
— iSoftware Updates (@iSWUpdates) 2024年3月21日Apple は、以前のバージョンで使用され、AirTag 更新システムが日付形式として使用していた「m/d/2024」ではなく、2.0.73 AirTag ファームウェアの展開日を誤って「m/d/24」に設定してしまったようです。
その結果、エアタグは24年内に配備されると考えている… pic.twitter.com/dH5s0FrgTy
@iSWUpdates が提供したスクリーンショットでは、以前のアップデート 2.0.61 の日付が mm/dd/yyyy 形式で入力されています。しかし、新しい 2.0.73 アップデートの日付は mm/dd/yy 形式で入力されています。これは、Apple のシステムが年を 2024 年ではなく 24 年と解釈したことを意味します。そして、24 年をはるかに過ぎているため、Apple のシステムはアップデートを一括でリリースしました。
ユーザーへの影響は、ログジャムによりAirTagのアップデートに通常より少し時間がかかる可能性があることだけです。アップデートのタイミングはユーザーが制御することはできません。通常は、制御するiPhoneが通信範囲内にあるときにアップデートが行われます。しかし、アップデートがインストールされたことに気付かない可能性も十分にあります。
アップデートの内容については、Apple以外誰も正確には知りません。AppleはAirTagsアップデートのサポートドキュメントをまだ更新しておらず、バージョン2.0.73に関する情報は掲載されていません。詳細を知りたい場合は、後ほど改めてご確認ください。
著者: ロマン・ロヨラ、Macworld シニアエディター
ロマンはMacworldのシニアエディターで、30年以上にわたりテクノロジー業界を取材し、MacをはじめとするAppleエコシステム製品を中心に活躍しています。Macworld Podcastのホストも務めています。彼のキャリアはMacUserで始まり、Apple認定修理技術者(当時はAppleがそのような制度を設けていた)として認定されました。MacAddict、MacLife、TechTVでも活躍しています。