前回アルバムレコーディングの進捗を確認した際、レコーディングで行き詰まりました。具体的には、レコーディング用のマイクプリアンプが足りなくなってしまったのです。しかし、その問題はもう過去のこととなり、アルバム用の曲のレコーディングに戻っています。
解決策を思いついたのは、読者の皆様のおかげです。皆様から多くの素晴らしい提案をいただき、大変光栄です。まさにこのプロジェクトを始めた当初、私が求めていたのは、ミュージシャンやエンジニアの方々が協力し合い、より良い音楽を作ってくれるようなフィードバックでした。
前回の記事でもう一つ明確にしておきたいことがあります。Digidesign 003 Factoryが嫌いだという印象を与えてしまったようです。実際、嫌いではありません。ホームスタジオに最適な機材だと思っています。プリアンプの問題で悩んでいたのは確かですが、読者の中には私がこの機材を嫌っているのではないかと心配されている方もいらっしゃるかもしれません。ご安心ください、そんなことはありません。
さて、良いニュースに移りましょう。もうプリアンプが足りないという状況には陥らないと思います。ここ数週間、機材のリサーチと注文に時間を費やした結果、必要に応じて音楽を録音できるデュアルシステムを構築できたと思っています。
記事のフォーラムでフィードバックを読んでいると、Mackie 1640ミキサーを推奨する意見がかなり多く見られました。16チャンネルのマイクプリアンプに加え、アナログミキサーに期待される機能をすべて備えています。また、チャンネルのうち2つはHI-Z入力を介してギターのダイレクト入力としても使用できます。

HI-Z入力はギター専用に設計されており、ミキサーに直接接続できるため、まさに私の求めていた機能です。つまり、ミキサーに繋ぐ前にギターをパワードボックスに接続する必要がなくなりました。Guitar Rigなどのソフトウェアアプリケーションを使ってギターの信号をアンプリファイングする場合、ダイレクトなクリーン信号は全体的なトーンにとって重要です。
ミキサーにはトークバック機能も内蔵されています。これは、ヘッドフォンを装着したグループで音楽を録音しているとき以外は、あまり意識しない便利な機能です。この機能を使えば、ヘッドフォンを外したり、変な手振りをしたり、セッションを邪魔したりすることなく、ボタンを押すだけでバンドメンバー全員に同時に話しかけることができます。
1640を2台購入したので、合計32入力になりました。1640にはFireWireオプションも搭載されているので、2台のミキサーをデイジーチェーン接続し、Macに接続してLogicやGarageBandで32チャンネルすべてを録音することも可能です。しかし、今回はそうしませんでした。すべてのマイクをミキサーに接続し、1640の録音出力からDB25-XLRケーブルを使ってApogeeのAD-16xに入力しています。AD-16xはPCI ExpressのApogee Symphonyカードを介してMacに接続されており、Logicに良好なデジタル信号を送ります。デジタル出力信号をアナログにデコードするには、AD-16からApogee Mini-Dacに光ケーブルで接続しています。
でも、それだけではありません。003 Factoryを諦めたわけではないと言いましたが、本当に諦めていません。M-Audio Octaneをもう1台購入したので、003のライン入力に出力できるプリアンプ入力チャンネルがさらに4つ増えました。003のセットアップについては以前の記事で詳しくご紹介していますが、新しいOctaneが加わったことで、Pro Toolsへの入力チャンネルは16チャンネルになりました。
これでレコーディング準備完了のシステムが2つ揃いました。週末にドラムキットを搬入し、マイクも設置したので、今週はいよいよ本格的なテストです。
次回は私が使用しているマイクについての情報をお伝えします。