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写真の構図に関する5つの簡単なヒント
1. 三分割法

ほとんどの人は、少なくとも三分割法をある程度は知っています。三分割法はどこにでも見られるもので、あらゆる映画やテレビ番組でほぼ必ず使われ、プロの写真家はほぼ例外なく被写体をフレームの中央に配置することを避けます。三分割法を理解するには、写真に2本の線を引いて3等分してみましょう。こうすると、写真が三目並べのような形になります。

焦点をシフトする

三分割法の本質は、被写体をフレームの中央ではなく、左、右、上、下など、中心から外れた位置に配置することで、最も興味深い写真が撮れるということです。被写体は、三分割線の4つの交点のいずれかに配置することも、この例の鳥のように、4つの線のいずれかに沿って配置することもできます。

2. 対角線を有効活用する

線を使ったもう一つのテクニックをご紹介します。写真にドラマチックな雰囲気を加えたいなら、対角線を取り入れてみましょう。シーンの片隅から反対側の隅まで、頭の中で線を引いてみましょう。もし、その線に沿っている要素が何か見つかれば、写真に躍動感とエネルギーが加わり、まるで見る人をシーンの中へと引き込んでいるかのような印象を与えることができます。この写真のように、対角線を写真の全長に渡って使うこともできます。

部分対角線

ただし、対角線が写真全体に広がる必要はありません。このように、部分的に対角線が広がった場合でも、基本的に同じ効果が得られます。

3. 単調さを打破する

これは面白いルールです。フレームの大部分がほぼ同じもので埋め尽くされている写真を見たことがあるでしょう。草原、小銭の山、岩、魚、夜空の星など。もしそれだけが写真だとしたら、本当に単調になってしまいます。しかし、写真家はしばしば、磁石のように目を惹きつける、場違いな要素を一つ取り入れています。それを念頭に置いて、このルールは、大体同じように見える写真を探し、そこから自然な流れや構成を崩す要素を加えて、そのパターンを崩すべきだ、というものです。

4. 対称にする(そして対称性を崩す)

もちろん、ルールは破られるために存在します。シンメトリーのルールとは、自然界の自然な対称性を捉えることです。そのためにはいくつかの方法があります。例えば、写真の両側が基本的に同じであるシーンを撮影するかもしれません。あるいは、花のように、それ自体が非常に対称的なものを撮影するかもしれません。

しかし、さらに良いのは、単調なコンテンツというルールから学んだ教訓を活かし、ちょっとした変化を加えることです。写真の片側を非対称にしたり、この例のように花の一部だけをフレーム内に収めて対称性を崩したりすることで、見る人を驚かせましょう。

5. フレーム内への動きの位置

私の好きな写真の題材の一つは動きです。スピードとエネルギーのエッセンスを、静止画という芸術形式の中に捉えるのが好きです。しかし、その動きを写真にどう取り入れるかが非常に重要です。疾走する車、飛行機、鳥の群れ、走る犬など、どんな被写体を撮影するにしても、その動きがフレームから外れてしまうのではなく、フレームの中へと入っていくように意識しましょう。つまり、動いている被写体の先端には十分な余裕を持たせるということです。被写体は三分割法(三分割法を参照)に沿って配置し、この写真のようにフレームの端ではなく、中央に向ける必要があります。