Adva-Softの新しい、やや直感に反する名前のAntiCropは、iPhoneとiPad向けの写真アプリです。名前から想像されるような、トリミングに反対するイデオロギー的な立場を取っているわけではありません。むしろ、AntiCropは、写真のアスペクト比を変更したり、拡大したり、あるいは別の方法でトリミングしたりした際に、写真の一部を埋めるために使われます。また、AntiCropは写真の傾き補正にも役立ちます。
1ドルで購入できる「AntiCrop 1.0」は、外出先で写真の拡大や塗りつぶしができる初のアプリケーションです。使い方は簡単で、数回指でスワイプするだけで写真の枠線を任意の方向にドラッグできます。写真の端にある要素を認識し、それを複製し、写真に枠線を追加して拡大します。画像を移動したりサイズを変更したりすると、写真に既に存在する要素に基づいて、欠けている部分を自動的に塗りつぶします。
このアプリでは、縦向きまたは横向きの向きを指定でき、それぞれの向きにおける標準的な写真サイズも指定できます。いずれの機能でも、元に戻す/やり直しが可能です。
AntiCrop を思い描く最も簡単な方法は、Photoshop CS5 で導入されたコンテンツに応じた塗りつぶし機能のバリエーションとして、ただし Adva-Soft 独自のアルゴリズムを使用することです。
Photoshopのユーティリティと同様に、AntiCropは常に完璧に機能するわけではなく、空、砂、あるいは葉など、画像の構成が単調またはある程度均一な場合により正確に機能する傾向があります。ドキュメントには、「このアプリケーションはこのような用途には設計されていないため、人物の顔、建物、その他のオブジェクトなど、予測できない画像領域を完成させるために使用しないでください」という警告も記載されています。
開発者によれば、AntiCrop は今後数か月以内に Mac デスクトップに導入される予定なので、近いうちに AntiCrop に関する詳しい情報が聞けるかもしれません。


著者: Jackie Dove、Macworld寄稿者
ジャッキー・ダブは、北カリフォルニア在住の不眠症のテックライター兼編集者です。野生動物保護活動家、猫好き、そして写真アプリの熱狂的なファンである彼女は、Macのハードウェアとソフトウェア、アート、デザイン、写真、ビデオ、そしてクリエイティブ系・生産性系アプリやシステムを専門としています。現在、ジャッキーは様々なコンシューマー向けテック系出版物に寄稿しています。