87
Tagitでファイルにメタデータタグを適用する

編集者注:以下のレビューは、Macworldの GemFest 2012シリーズの一部です。6月中旬から8月中旬までの平日毎日、MacworldのスタッフがMac Gemsブログで、お気に入りの無料または低価格のプログラムを簡単に紹介していきます。

フォルダ整理には、ファイラーとサーチャーの2種類があります。ファイラーはファイルを複雑なフォルダ階層で整理します。サーチャーはファイルの場所を気にせず、必要な情報を検索して見つけます。もしあなたがサーチャーなら、Tagitは最適なツールかもしれません。

Tagitを使用すると、ファイルにメタデータタグを適用できます。これらのタグは検索で使用できます。例えば、住宅リフォーム関連のファイルを「Home Refi」フォルダに保存する代わりに、 「Home Refi」タグを作成し、関連するファイルにタグを適用します。こうすることで、そのタグを検索することで、それらのファイルを見つけることができます。

Tagitでファイルにタグを追加するのは簡単です。アプリを起動したら、Finderでファイルを選択し、TagitのDockアイコンにドラッグします。すると小さなウィンドウがポップアップ表示され、既に使用しているタグを適用したり、新しいタグを作成したりできます。

ファイルにタグを付けると、Tagit自体、またはOpenMetaタグ標準に対応した他のアプリを使って検索できます。また、tag:スイッチを使ってSpotlightからタグ付きファイルを見つけることもできます。つまり、タグベースのスマートフォルダも作成できるということです。

もちろん、OS Xにはすでに独自の「タグ付け」システムが搭載されています。任意のファイルで「情報を見る」をクリックすると、メタデータが満載の情報画面が表示されます。しかし、このネイティブメタデータの扱いは簡単ではありません。例えば、複数のファイルに同じSpotlightコメントを一度に追加するなど、簡単ではありません。Tagitでタグを適用するほど簡単ではありません。

とはいえ、Tagitはもっと使いやすくなってほしいところです。タグを付ける方法は、ファイルをDockにドラッグするしかありません。ホットキーやコンテキストメニューでもタグを付けられるようになればもっと良いでしょう。(細かいことを言うと、OpenMetaタグにスペースを含められたらもっと良いのですが、これはTagitのせいではありません。)こうした不満はさておき、Tagitはシンプルで、そして間違いなく手頃な価格のツールであり、ファイル管理から検索へとユーザーを変革してくれるでしょう。