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ソニーCEOは「同社はアップルに勝てたはずだ、勝てたはずだ、勝たなければならないはずだった」と語る

ウォークマンを発明したのはソニーかもしれないが、この日本の老舗メーカーは昨今、少々老朽化して衰退しているように見える。理論上は、ウォークマン、そしてそれほどではないにせよミニディスクの成功を活かして、真に革新的な音楽プレーヤーを開発し、四大レコードレーベルの一つとしての地位を活かして優れたオンラインミュージックストアを構築できたはずだ。しかし、結局はアップルの後塵を拝する結果に終わった。

ソニーのハワード・ストリンガーCEOは、日経エレクトロニクスアジア誌の最近のインタビューで、「最初からオープンテクノロジーを採用していれば、おそらく米国のアップル社に勝てていただろう」と語っている。

でも、ストリンガーさん、いいですか? ストリンガー・ベルと呼んでもいいですか? オープンスタンダードを採用したとか採用しなかったとかではなく、むしろ、デジタルスタンダード賭けてCDを作り続けたことの方が問題です。実際には、あなた自身でデジタルの道を切り開くことができたのに。とはいえ、MP3のような一般的な規格を排除してATRACのようなクローズドフォーマットに固執したことも、必ずしもプラスにはならなかっでしょう。

Appleの偉大さは、オープン性にあるのではありません。そもそもAppleはそれほどオープンではありません。もしオープン性が企業の偉大さの決め手なら、UbuntuはGoogleのはずです。しかし、そうではありません。ソニーは、ウォークマンのように、ゲームを変えるようなものを今すぐに作る方法を見つける必要があります。しかし、ウォークマンの二番煎じではありません。それは既に実現済みです。

[CNETニュース経由]