
アップル向けにタッチスクリーンパネルを製造している台湾企業2社は、第1四半期の売上高が急増したと報告した。アナリストらは、これはiPhoneとiPadの需要急増によるものだと指摘している。
アナリストらは、アップル製品に部品を供給している台湾企業は今年も引き続き大幅な収益の伸びが見込まれると指摘した。
ウィンテックの売上高は、2010年の同時期と比較して181%増の210億台湾ドル(四半期末の為替レートで7億1,700万米ドル)に急増した。純利益は13億6,000万台湾ドルで、前年同期の損失から回復した。同社は木曜日、iPhoneとiPadの需要増加により売上高が増加したと発表した。
同社幹部は、昨年のフラットパネルメーカーの売り上げの60%はアップル社向けだったが、今年は70%に達する見込みだと語った。
同じく台湾のパネルメーカーであるTPKホールディングスは、四半期売上高が前年同期比398%増の253億台湾ドル、純利益は658%増の25億台湾ドルとなったと発表した。TPKはアップルからの受注比率を明らかにしていないが、アナリストらはそれが約半分を占めると見ている。
「もちろん、(売上高増加の)主な要因はアップルだ。正確に言えば、タッチパネルモジュールだ」と、台北のデジタイムズ・リサーチのアナリスト、イアン・ペン氏は述べた。「TPKはアップル製品に統合されている」
彭氏は、iPhone 4と初代iPadの売上がこの四半期の需要の大部分を牽引したと述べ、iPad 2は出荷の遅れにより部品サプライヤーの収益にほとんど影響を与えなかったと指摘した。
Appleは第1四半期に1,865万台のiPhoneを出荷し、前年同期比113%増となった。また、2010年4月に販売を開始したiPadも同四半期に469万台を販売した。
市場調査会社IHS iSuppliは、Appleが今年3,970万台のiPadを出荷すると予測した。
台北のアナリストによると、コンペック・マニュファクチャリング、ダイナパック、GCE、シンプロ・テクノロジーといった台湾企業もアップル製品の部品を製造している。台湾のフォックスコン・エレクトロニクスが製品の最終組み立てを担当している。
北京のウルフ・グループ・アジアのCEO、デビッド・ウルフ氏は、アップルが毎年新しい高級製品を発売するため、部品サプライヤーは引き続き好調な収益を上げるだろうと述べた。