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Apple、手首で血圧を測る特許を取得

AppleがApple Watchを使って血圧を測定できる方法を模索していることは、以前から知られていました。2016年6月、同社は血圧計の特許を出願しました。この特許はウェアラブル血圧計、つまり腕に装着するカフに関するものでした。その特許出願はこちらです。

Apple Watchの血圧に関する特許

Appleは血圧測定技術の研究を続け、別デバイスを必要とせずにApple Watchに実際に組み込む方法を編み出したようです。そのわずか数か月後(2016年9月)、Appleは新たな特許を出願しました。今回は「手首に装着する血圧測定デバイス」です。米国特許第10,646,121号(こちら)は、かさばるカフを使わずに血圧を正確に測定する方法を説明しています。Appleは代わりに、Apple Watchにセンサーを組み込む予定です(ただし、特許ではApple Watchではなく、手首に装着するデバイスとのみ言及しています)。

Appleの特許出願では、この方法と、正確な測定に伴う課題について説明されています。Appleの方法は、眼圧測定法(定義はこちら)である圧平眼圧測定法に基づいています。この検査は、角膜を一時的に平坦化するために必要な圧力を測定します。

Apple は、同社のデバイスが手首の橈骨動脈と同様の方法で圧力を加えることができると説明しています (この動脈は前腕の前面、手首の近く、表面近くにあります)。

Appleの特許には、ブレスレットの下に隠された2層の静電容量センサーが記載されています。これらは十字形に配置されており、ブレスレット内部のデバイスによってセンサーがユーザーの皮膚に押し付けられます。圧力によって上下のセンサーが交差する部分で接触し、電気信号が生成されます。この電気信号がApple Watchによって評価され、血圧が測定されます。

Appleは脈拍を除去して平均血圧を正確に測定できると主張している。

血圧の特許を見る

Appleによると、ブレスレット内の圧力は、エアポンプまたは小型モーターによる直接的な方法など、複数の方法で生成できるとのことです。Taptic Engineの改良版が使用されているようです。

この特許で注目すべき点は、Appleが血圧測定専用デバイスとして、かさばるカフではなくブレスレットを採用している点です。Appleがこの技術を新型Apple Watchに搭載せず、フィットネスアクセサリー(旧モデルでも使用可能)として販売する可能性も考えられます。

特許に関しては常に注意が必要です。特許を取得した技術は、必ずしも生産されるわけではなく、Apple Store の棚に並ぶわけでもありません。

ここではApple Watchを使って心拍数を測定する方法を説明します。

この記事にはマクウェルトからの報告も含まれています。