Apple が独自の携帯電話モデムを作ろうとする試みは、永遠に終わらなさそうだ。
今年初め、クアルコムのCEOは、Appleは2024年頃から自社設計の5Gチップの使用に切り替えるだろうと予想していると述べた。この発言をめぐっては、2024年春に発表される新型iPhone SEがテストケースとなり、iPhone 16の5Gチップの運命はその成果にかかっているという噂が流れた。
どうやら、Apple は少なくとも Qualcomm とほぼ同等の 5G モデムを製造するのに苦労しているようだ。Qualcomm は、2024 年、2025 年、2026 年に発売される iPhone 向けに Snapdragon 5G モデムを供給し続けると発表した。
クアルコムの声明にはこれだけの情報しか記載されていないため、憶測に走りすぎないように注意が必要です。例えば、AppleはiPhone SEに自社設計の5Gモデムを搭載する可能性があり、iPhone 16、17、18の一部モデルにも自社製の5Gモデムを搭載する可能性があります。クアルコムはAppleの独占サプライヤーであることや、すべてのApple製品に自社のモデムが搭載されるかについて言及していません。
確かに、Appleの5Gモデム自社開発の試みはうまくいっていません。Appleは2019年にIntelのセルラーモデム事業を買収し、自社モデムを製造してQualcommなどのベンダーへの依存を減らすことを意図していました。これは決して迅速なプロセスになるとは予想されていませんでしたが、4年が経過した現在でも、Apple設計のモデムを搭載した製品は1つも出荷されていません。そして、少なくとも今後2、3年は、そのような製品が登場する見込みはなさそうです。
最高級のセルラーモデムの設計と製造は非常に困難で、クアルコムは優位な立場にあります。Appleにとって、動作するモデムを作るだけでは十分ではありません。少なくともクアルコムが現在出荷しているモデムと同等の高性能と低消費電力を実現する必要があります。結局のところ、Appleが来年発売するiPhoneのセルラー性能が今年のモデルよりも劣るということは考えられません。
著者: Jason Cross、Macworld シニアエディター
ジェイソンは25年以上にわたりテクノロジー関連の記事を執筆しています。最初はゲーム関連のメディアで執筆し、その後はエンスージアスト向けPCやテクノロジー全般に注力してきました。複雑なテクノロジーの仕組みを学び、それを誰にでも分かりやすく説明することを楽しんでいます。