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アップルのアイブ副社長、ドメイン名入札で敗北

英国人のハリー・ジョーンズは2004年、アップルのデザイン界の巨匠、アイブの名を冠した複数のサイトを登録した。jonathanive.com、jony-ive.com、jonathan-ive.com、jonyive.comなど、いずれもジョーンズがアイブについて語るファンサイトを指している。ジョーンズの買収を試みたが失敗に終わり(ジョーンズは40万ドルを要求したが、アップルはわずか1万ドルしか提示しなかった)、世間知らずで知られるアイブは、この問題を世界知的所有権機関(WIPO)に持ち込んだ。

アイブ氏にとって残念なことに、WIPOのドメイン名紛争解決手続きでは、申請者が商標権が侵害されていることを証明できれば、ドメイン名の譲渡が可能と規定されている。アイブ氏は自身の名前の商標登録を申請したが、申請は2008年10月に提出されており、現在も審査中である。また、Appleはアイブ氏の名前を使って製品を販売していないため、WIPOはAppleのデザイン界の巨匠である彼の名前は、コモンロー上の商標として認められるほどの影響力を持たないと判断した。ちなみに、stevejobs.comとsteve-jobs.comはそれぞれ韓国と日本で登録されているようだが、どちらのサイトもApple CEOの知名度以外には特に関心がないようだ。

今のところ、ジョーンズ氏は問題のドメインでファンサイトを運営し続けることができるが、商標権の状況が変化したり、Appleが製品の販売に彼の名前を使用し始めたりした場合など、将来的にアイブ氏がこの件を追及する可能性はある。個人的には、限定版ジョニー・アイブiPodの発売を心待ちにしている。

[Out-Law経由]