アップルの故CEOで共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏が妻とその結婚で生まれた3人の子供と暮らしていた家が改装中だ。
報道によると、「大規模な建設プロジェクト」が進行中とのことで、ジョブズ氏の妻ローレン・パウエル・ジョブズ氏とその子供たちはすでに退去したようだ。フォーブス誌の記事には多数の写真が掲載されており、このプロジェクトには屋根の葺き替えと屋根のラインの変更も含まれるようだ。
しかし、スティーブ・ジョブズの所有地には、少なくともジョブズに関しては、長らく改修が必要なものがもう一つあるのだが、今のところその敷地の開発は行われていない。
2010年、ジョブズはついにウッドサイドの自宅を取り壊す許可を得た。ジョブズは1984年にカリフォルニア州ウッドサイドにある17,000平方フィート(約1600平方メートル)の邸宅を購入した。サンフランシスコの銅王ダニエル・C・ジャックリングが1920年代に建てたこの邸宅をジョブズが購入したのは、そのスタイルが気に入ったからではなく、「今まで見た中で最悪の家の一つ」と評したほどだ。ジョブズの計画は、14の寝室と13.5のバスルームを備えた家を取り壊し、6エーカー(約2万平方メートル)の土地に家を建てることだった。

ジョブズにとって不運だったのは、2001年に解体と再建の許可を得たものの、地元の歴史愛好家たちが反対し、2007年には最高裁判所がジョブズの不動産開発の夢を否定する判決を下したことです。ジョブズが求めていた許可が初めて得られたのは2004年でした。しかし、その許可も、この土地の歴史的重要性ゆえに、再び訴訟の対象となりました。4年後、ジョブズは解体許可を再申請しました。
2009年6月、ジョブズは投資家のゴードン・スマイスと、家を解体して別の場所に移設する契約を結びました。その費用はジョブズに60万ドルかかりましたが、後にこの契約は破談となりました。
そして2010年3月、カビが生え、鳥がわき、腐敗が進んだ邸宅の取り壊しを裁判官がようやく許可した。
ウェブサイト「ジャックリング・ハウスの友」によると、ジョブズ氏は2011年2月、癌で亡くなる数か月前にこの家を解体したという。現在まで、跡地には何の建物も建てられていない。
スティーブ・ジョブズの不動産計画はウッドサイドで頓挫