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MomentのAirTags用曲面マウントとハードシェルマウントのレビュー

2022年に発生した大規模な航空手荷物事故では、数十万個ものスーツケースが数日、あるいは数週間も遅延して所有者のもとに到着しませんでした。この事故を受けて、手荷物にエアタグを取り付けておくことを検討された方もいらっしゃるかもしれません。エアタグは航空会社の対応を早めるわけではありませんが、手荷物の所在を知らせてくれます。 

Moment は、この目的に適した粘着式 AirTag ケースを数種類製造しています。柔軟なシリコン ケースである Curved Surface Mount for AirTags (上の写真の左) と、やや小さめの硬質ケースである Hard Shell Mount for AirTags (上の写真の右) です。

これらのマウントは、AirTagを背面の切り欠きから差し込み、突起の下に差し込むタイプです。背面は保護紙と粘着テープで覆われています。マウントを表面に貼り付けると、切り欠きが隠れます。

曲面マウントはハードシェルマウントよりも保護性能がやや劣りますが、マットブラックのダークカラーは黒い背景にほとんど目立ちません。目立たないデザインを求めるなら曲面マウント、より堅牢なソリューションが求められる状況では、より耐久性の高いハードシェルマウントをお選びください。

Moment AirTag マウントバック

Momentのマウントの背面には、AirTagを挿入するためのスロットがあります。マウントを表面に取り付けると、スロットは隠れます。

一瞬

Momentの曲面マウントとハードシェルマウントは底面にスロットがあるため、IP防水等級は提供されていません。一方、AirTagはIP67等級で、水深1メートルに最大30分間浸漬しても耐えられるとしています。しかし、同社によれば、これらの製品は表面に貼り付けた状態では「防水」されるとのことです。防水には、貼り付ける表面が非多孔質であること、そして粘着剤が周囲全体にしっかりと密着していることが条件となります。これにより、AirTagに内蔵されたバリアに加えて、さらなる保護性能が期待できます。

この設計はシンプルさとコストの観点から理にかなっていますが、3M VHB接着剤を使用している曲面マウントやハードシェルマウントは、6~12ヶ月後に取り外すのが難しくなるのではないかと懸念しています。3Mによると、接着力は時間の経過とともに強くなり、より永続的になるとのことです。そのため、AirTagのバッテリー交換のためにマウントを取り外す必要がある場合、固体または強力に接着されていない表面を傷つける可能性を考慮する必要があります。

Momentには、AirTagのバッテリー交換後もマウントを1~2年長く使えるように、ダイカット粘着シールが2枚付属しています。それ以降は?Momentでは追加注文方法が書かれていないため、ご自身で粘着シールをご用意いただく必要があります。

著者: Glenn Fleishman、Macworld 寄稿者

グレン・フライシュマンの最新著書には、『Take Control of iOS and iPadOS Privacy and Security』、『Take Control of Calendar and Reminders』、『Take Control of Securing Your Mac』などがあります。余暇には、印刷とタイポグラフィの歴史に関する執筆活動も行っています。Macworldのシニア寄稿者で、Mac 911を執筆しています。