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エリソン氏:デジタル家電はアップルの未来


オラクル社の最高経営責任者(CEO)でありアップル社の取締役でもあるラリー・エリソン氏は、アップル社の将来について「非常に楽観的」であり、同社の将来の成功はデジタル家電の分野にあると考えている。
最近、ビジネスウィーク誌が主催した「Captains of Industry」シンポジウムで、エリソン氏は自社の戦略、テクノロジーの将来、ビル・ゲイツ氏とマイクロソフト、そしてアップルについて語った。
エリソン氏は、アップルの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)であるスティーブ・ジョブズ氏を「最高の友人」と呼び、ジョブズ氏がアップルを「停滞」状態から回復させ、現在の製品と近々リリースされるMac OS Xの最終版で「アップルの将来について非常に楽観的だ」と語った。
「この市場において、アップルはデジタル家電の分野で最大のプロバイダーになれると考えています」とエリソン氏は述べた。「アップルの最大のライバルはソニーになると思います。」
アップルが現在インターネット家電を製造していない理由を問われると、エリソンはジョブズが復帰後、そのような製品を開発する時間がなかったため、デスクトップPCで会社の収益性回復に集中しなければならなかったためだと答えた。「5年後の世界がどうなっているか、私には空想にふけるのは構わない。スティーブは次の四半期、再々四半期、さらにその次の四半期も、そして…スティーブは既存の事業を救わなければ、新たな事業に乗り出し、変化を起こすことはできなかったのだ。」
ラリー・エリソンは1977年にオラクル社を設立して以来、同社のCEOを務めている。エリソンはアップルの取締役も務めている。