最近、ヒューレット・パッカードの幹部と二度も会い、同社のエンタープライズプリンター戦略について議論する機会を得ました。HPがこの大規模ビジネス分野を真剣に捉えようとしていることは、言うまでもありません。説明会の内容の多くは、Windowsユーザー向けの新しい簡素化されたプリンタードライバー技術や、購入ではなくリースやIKONのようなサービス契約を通じて印刷枚数に応じて料金を支払うタイプの大容量プリンターに関するものでした。これは、ほとんどのMacユーザーにとっては重要ではない類のものです。しかし、HPは私の興味をそそる新製品について一つだけ触れました。
HP CM8060 カラーMFPは、 Macworld 編集部が紹介しているモデルとほぼ同じ、大型の部門用プリンター、スキャナー、コピー機です。ただし、少しだけ大きいです。しかし、内部には大きな違いがあります。現在 Macworldで使用している コピー機はレーザー式ですが、CM8060は超大型のインクジェットプリンターで、 Macworld編集部にとっては 夢のような印刷速度を誇ります。CM8060は、小さなプリントヘッドが用紙上を前後に動きながら印刷するのに対し、HPのEdgelineテクノロジーを採用しています。このテクノロジーは、用紙の幅全体にわたって固定されたプリントヘッドを採用しています。プリントヘッドではなく用紙が印刷時に移動するため、このインクジェットプリンターは1回の印刷で毎分最大71ページの速度で文書を印刷できます。

このデバイスの平均印刷速度は毎分50~60枚程度ですが、それでも十分速いと言えるでしょう。また、この種のプリンターはラボレベルの写真を印刷する用途には向いていませんが、HPはすでにフォトキオスクにEdgelineテクノロジーを採用しています。
このプリンターはあなたの小さなオフィスには合わないでしょう。StaplesやBest Buyで購入するよりも、HPやその正規サービスプロバイダーからリースする可能性が高いでしょう。しかし、ハイエンド市場で生まれたイノベーションは、いずれ小規模オフィスや一般消費者の価格帯にも浸透していくものです。今日のカラーレーザープリンターは、明日の埃っぽいドットマトリックスプリンターに取って代わられるのでしょうか?それは時が経てば分かるでしょう。