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アップルのティム・クック氏が中国を訪問し、市場の成長とiPhoneの低価格化について語る

アップルのCEOティム・クック氏は最近、中国を訪問し、現地の通信事業者らと会談した。会話の話題は市場の成長と、iPhone LiteもしくはiPhone 5Cと呼ばれる噂の低価格iPhoneだったとみられる。

今週、tech.ifeng.com はクックCEOの会談に詳しい情報筋を引用し、クックCEOが今回の訪問中に中国電信の幹部らと会談し「新世代のiPhone」について話し合ったと伝えている。

報道によれば、両社間の協議が何らかの合意に至ったかどうかは不明だが、噂されている秘密会議は、大いに期待されていた低価格のiPhoneをめぐるものだったという。

tech.ifeng.comの報道を受け、中国移動の習国華会長はロイター通信に対し、火曜日にクックCEOと会談したことを認めたが、会談の目的については詳細を明らかにしなかった。ウォール・ストリート・ジャーナルもこの会談を認めている。

Appleは直近の四半期決算電話会議で、中国市場における成長率の低下を発表した。そのため、中国での会議は次四半期の成長率改善を目指していると考えられる。中国移動(China Mobile)との提携は、iPhoneユーザーになる可能性のある7億人以上の加入者を抱えているため、市場成長の鍵となる可能性がある。

クック氏の中国訪問に関する報道は、アップルの製造パートナーであるペガトロンが、中国労働監視団から3つの工場で労働争議を起こしたと告発されたことと重なった。アップルはこれらの申し立てを調査すると表明し、人権侵害に関する報告書への回答を発表した。

安価なiPhoneは、労働搾取報告書の中で「確認」されたと報じられている。