Apple の生産性向上ツールである iWork スイートに、既にソフトウェア コレクションを構成しているプレゼンテーション プログラムとページ レイアウト プログラムに加わる 3 番目のアプリケーション、スプレッドシート ツールが追加されました。
iWork '08は、Keynote、Pages、そして新たに追加されたNumbersという3つのアプリケーションで構成されています。79ドルで販売開始となったこのスイートは、火曜日にApple本社で行われた記者会見で発表されました。
Apple CEOのスティーブ・ジョブズ氏は、Numbersを「KeynoteやPagesのようなスタイル」のスプレッドシートアプリケーションと表現しました。Numbersの機能には、ヘッダーをクリックするだけで並べ替えやフィルタリングができる「インテリジェントテーブル」、グラフ作成、画像管理、テキストラベル、写真や図の追加機能などがあります。柔軟なキャンバス機能により、複数のシートをキャンバス上に配置でき、数式で連結することはできますが、書式設定はできません。
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| スプレッドシート ツールの Numbers が、iWork '08 で Pages および Keynote に加わります。 |
Numbers には、学生、家庭ユーザー、企業向けに Apple がデザインしたカスタマイズ可能なテンプレートや、好きなように文書を拡大縮小したり配置したりして印刷できるインタラクティブな印刷ビューも含まれています。
ジョブズ氏によると、NumbersはMicrosoft Excelの「ほぼすべての」ドキュメントのインポートとエクスポート機能をサポートしているとのこと。NumbersはOpen Financial Exchange(OFX)形式で作成されたドキュメントもサポートしていますが、Excelマクロはサポートしていません。
Keynote への変更は、画像編集ソフトウェアのマスクツールを使わずに画像の背景を削除できる機能である Instant Alpha と、プレゼンテーションスライドでアニメーションを簡単に生成できる Smart Builds が主導しています。
Keynote のその他の機能強化には、新しいテキスト効果とトランジションが含まれます。
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| Pages には現在、ワードプロセッシング (ここに表示) とページ レイアウトの 2 つのモードがあります。 |
Pagesは、おなじみのページレイアウトモードに加え、ワードプロセッサモードを搭載しました。「Pagesはページレイアウトに最適化されたワードプロセッサでしたが、多くの人はワードプロセッサとして使いたいと考えています」とジョブズ氏は火曜日に記者団に語りました。「私たちは、ワードプロセッサ用とページレイアウト用の2つの異なるモードを組み込むことで、そのニーズに応える方法を見つけました。」
これら 2 つのモードにより、ユーザーは必要な作業に集中できます。つまり、ワードプロセッシングで素早くテキストを入力し、ページ レイアウトでドキュメントの見栄えを良くすることができます。
Pagesのその他の変更点としては、新しいコンテキストフォーマットバーと、複数の共同作業者による変更履歴を確認できる変更追跡機能があります。また、Instant Alphaや自動リストフォーマットなどの新しいグラフィックツールも搭載されています。
Pagesには現在140種類のテンプレートが含まれています。このソフトウェアは、Word 2007で作成された文書(OfficeのOpen XML形式で保存されているものを含む)を含むMicrosoft Word文書をインポートできます。
新しくリリースされたiLife '08と同様に、最新バージョンのiWorkはMac OS X 10.4および近日リリース予定のOS X 10.5で動作します。ハードウェア要件は、Intelプロセッサ、またはPowerPC G5またはG4チップを搭載したMacです。
iWork '08に含まれる個々のアプリケーションの詳細とスティーブ・ジョブズ氏の発言を追加しました。 午後7時20分(東部時間)に更新し、ハードウェア要件に関する詳細情報とPagesのスクリーンショットを追加しました。