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Valve、Steam配信プラットフォームをゲーム以外にも拡大

コンピューターゲーム配信会社のValveは、ゲームコミュニティの限界から抜け出すことを目指し、自社のSteamソフトウェアダウンロードおよびメンテナンスサービス上でゲーム以外のプログラムのホスティングを開始する予定だ。

水曜日に投稿された同社のブログ記事によると、9月5日からSteamはゲーム以外の複数のアプリケーションをホストする予定だ。具体的なタイトルは明かされていないものの、Valveはクリエイティブ系や生産性系アプリを含む幅広いソフトウェアがプラットフォームを通じて提供される予定だと述べた。

Steamはクラウドサービスとしてはあまり認識されていませんが、Windows、Macintosh、そして近日中にLinuxコンピューターでも利用可能になるソフトウェアのダウンロードとインストールのプロセスを管理できる、効果的なデジタル配信プラットフォームであることが証明されています。これまでに4,000万人以上のゲーマーが、Valveやサードパーティ製のゲームをダウンロードするためにSteamを利用しています。2011年には、Steamを通じて780PB以上のゲームソフトウェアがダウンロードされ、前年のダウンロード量のほぼ2倍に相当します。

Steamプラットフォームは、ソフトウェア企業が製品を配信するための多くの追加機能を提供する可能性があります。このソフトウェアには、複数のコンピュータ間でのソフトウェアのコピーを制御するDRM(デジタル著作権管理)と、購入したソフトウェアのアップデートをプッシュするメカニズムが搭載されています。ユーザーはオンラインストアで新作を閲覧できます。また、このサービスは、ユーザーが作業内容や設定を保存できるホスト型ストレージサービスも提供します。

9月5日に最初のタイトル群がリリースされた後も、Valveは継続的にソフトウェアタイトルを追加していく予定です。開発者は、Steamユーザーがプラットフォームで配信してほしいリリースを選ぶコミュニティサイト「Stream Greenlight」を通じてプログラムを提出できます。

ジョアブ・ジャクソンは、IDGニュースサービスでエンタープライズソフトウェアとテクノロジー全般の最新ニュースを担当しています。Twitterで@Joab_Jacksonをフォローしてください。メールアドレスは[email protected]です。