
Google 検索担当上級副社長アミット・シンガル氏の公式ブログ投稿によると、同社の音声検索技術はまもなく iOS デバイスで利用できるようになる予定で、Google 検索アプリは Apple の Siri のより直接的なライバルとなるという。
音声検索はAndroidプラットフォームで数週間前から利用可能です。iOS版Google検索アプリの既存バージョンでも検索語句の入力に音声入力が利用可能ですが、音声検索ではそれがさらに進化しています。
まず、音声検索は自然言語による検索リクエスト(「明日の天気はどうですか?」など)を解釈できるため、Google検索特有の表現(「サンフランシスコの天気予報」など)を強制する必要はありません。また、ユーザーの位置情報や検索のコンテキストなども考慮されます。例えば、「スパイダーマンはどこで上映されていますか?」と尋ねれば、理論上はユーザーが地元の上映時間を確認したいと認識し、それに応じて検索結果を調整します。つまり、現在のGoogle検索の音声入力ほど文字どおりの表現ではないということです。
Googleによると、音声検索の優れた機能は、同社のナレッジグラフに一部基づいているという。ナレッジグラフは、数十億ビットもの情報を関係性の中で結びつける巨大なデータベースだ。そのため、Da VinciGoogle.comで検索すると、検索エンジンはモナ・リザや他の絵画の画像、そして他の芸術家の伝記を検索結果に含めるようにしている。音声検索は、このデータベースを活用して音声リクエストをインテリジェントに解釈しているようだ。
Siriとの比較は一目瞭然です。(音声検索がApp Storeで利用可能になったら、すぐに両者を並べてテストします。)Siriと同様に、音声検索は音声入力を受け付けるだけでなく、(Siriのように)検索結果を読み上げることもできます。しかし(Ars Technicaの仲間がすぐに指摘したように)、音声検索はSiriが動作しないiPhoneモデル(4以前)でも動作します。そして、音声検索は検索のみを行います。Siriのように、アプリやカレンダーの予定などを検索結果に組み込むことはありません。
Google検索に関するその他のニュースとして、同社はGmailのメッセージを検索結果に組み込むシステムをテスト中だと発表しました。幸いなことに、検索結果には自分の受信トレイにあるメッセージのみが表示されるため、他社のメールを荒らすことはありません。