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Lightroomの仕組み:画像とプリセットの保存場所とバックアップ方法

Adobe Photoshop Lightroom の波に乗っている人はたくさんいます。その理由の一つはライセンスと価格です。150ドルでスタンドアロン版(永続ライセンス付き)が手に入りますが、月額10ドルというお手頃価格で Photoshop と併用できるサブスクリプションも利用できます。Lightroom が人気のもう一つの理由は、まもなく廃止される Aperture の優れた代替品であることです。

Lightroomは他の多くのエディターよりもはるかに使いやすいですが、独自の動作原理を採用しているため、複数のパーツで構成されています。そのため、「写真はどこ?」「プリセットはどこ?」といった(当然の)疑問が湧いてきます。そして、誰もが気になる「どのファイルをバックアップすればいいの?」といった疑問も湧きます。このコラムでは、それらすべてと、さらに詳しい情報をご紹介します。

Lightroom は画像をどこに保存しますか?

簡単に答えると、そうではありません。Photoshopやその画像閲覧ツールであるAdobe Bridgeとは異なり、Lightroomはデータベースです(ご存知のデータベースとしては、iPhoto、新しいPhotos、Photoshop Elements Organizer、FileMaker Proなどがあります)。Lightroomは画像を保存するのではなく、画像に関する情報をカタログに保存します。カタログには、ユーザーが指定した画像ごとにレコードが含まれています(厳密に言えば、カタログがデータベースです)。

各レコードには、ドライブ上の保存場所、撮影時のカメラ設定、Lightroom のライブラリモジュールで適用した説明、キーワード、星評価、フラグ、ラ​​ベル、現像モジュールで行ったすべての編集内容など、多種多様な画像情報が含まれています。(iOS デバイスで Lightroom Mobile を使用している場合は、デスクトップ Mac で Lightroom カタログから参照されている画像のプレビューを編集していることになります。)

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このインフォグラフィックが示すように、Lightroom エクスペリエンスは、画像、Lightroom アプリケーション、画像を指すレコードを含むカタログ、プリセット フォルダーの 4 つの部分で構成されます。

画像ファイルと編集情報を分離することで、Lightroom で画像に加えた操作をいつでも元に戻すことができます。また、この設定により、ピクチャフォルダ、内蔵ドライブ、外付けドライブ、ネットワークサーバー上のカスタムフォルダ構造(日付やイベントなど)など、任意の場所に保存できます。Lightroom カタログの保存場所も指定できますが、サーバー上に保存することはできません。カタログは Mac に接続されたローカルドライブに保存する必要があります。Lightroom を最速で利用するには、カタログを最速のドライブ、例えばソリッドステートドライブ(SSD)やハイブリッドドライブ(SSD と従来の回転式プラッタードライブを組み合わせたドライブ)に保存してください。

Lightroomの「読み込み」コマンドを使って画像をLightroomに認識させた後は、Lightroomが認識できない場所で(例えばMacのFinderを使って)画像を移動、名前変更、削除してはいけません。そうすると、Lightroomは画像を見つけることができません(ただし、忘れてしまった場合は画像の再リンクは可能です)。こうしたファイル管理作業は、Lightroomのライブラリモジュールのフォルダーパネルで管理するのが最善です。そうすれば、画像レコードは自動的に更新されます。ちなみに、Lightroomで画像を削除すると、カタログから削除するか(カタログから削除する場合は画像のレコードのみが削除され、ハードドライブから削除する場合は画像はMacのゴミ箱に移動されます)かを選択する画面が表示されます。

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ご覧のとおり、Lightroom からファイルを削除しても、必ずしもドライブから削除されるわけではありません。

Lightroom カタログに保存できる画像レコードの数に制限はありません。複数のカタログを作成し、簡単に切り替えて管理することも可能ですが、こうした整理整頓のし過ぎにはそれなりの代償が伴います。一度に開けるカタログは1つしかなく、Lightroom のフィルタリングツールや検索ツールは、開いていないカタログ内のレコードを表示できません。そのため、仕事用のカタログと個人用の写真を別々に作成する場合、探している画像のレコードがどちらのカタログに含まれているかを覚えておく必要があります。

プリセットはどこに保存されますか?

ファイルのバックアップ

Lightroom Lifeのバックアップには、前述のすべての要素、つまりオリジナル画像(保存場所に関係なく)、Lightroomカタログ、そしてLightroomプリセットフォルダをバックアップする必要があります。Adobeのサイトから再ダウンロードすることも可能ですが、Lightroomアプリケーションもバックアップしておくべきと言えるでしょう。

Lightroom はいつものように便利です。プログラムを終了するたびにカタログのバックアップを促すメッセージが表示され、複製の保存場所を選択できます。カタログには実際の画像ではなく手順のみが含まれているため、コピーに時間はかかりません。

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「選択」ボタンをクリックすると、バックアップカタログの保存場所を選択できます。可能であれば、元のカタログとは別のドライブに保存してください。

Lightroom がデータを保存する場所がわかったので、本来の目的である画像の編集に集中できます。それでは次回まで、皆さんの創造力が共にありますように!