Appleは長年にわたり、視覚、聴覚、運動機能に障がいのあるMacユーザーに対し、ユニバーサルアクセスを通じて支援を提供してきました。Mac OSに組み込まれたこれらの機能により、キーボードやマウスの操作が容易になり、Macのモニターに表示される内容も確認しやすくなります。Tigerでは、Appleはユニバーサルアクセスの機能範囲を大幅に拡大しました。
Universal Accessの目玉機能はVoiceOverです。これは、OS Xに内蔵された音声認識機能を使って、あらゆるアプリケーションの画面上のテキストを読み上げます。Webページ、メール、その他のドキュメントも読み上げます。VoiceOverはテキストの読み上げに加えて、選択中のテキストを大きなテキストウィンドウに表示するように設定できるため、音声と視覚的なフィードバックの両方を提供できます。
VoiceOverはキーボードだけで操作できます。キーボードから、オン/オフの切り替えや、テキストの読み上げ方(文字、単語、段落など)を制御できるだけでなく、メニュー、スクロールバー、チェックボックスなどの画面上の要素もキーボードで操作できます。マウスは必要ありません。さらに、VoiceOverでは、各音声のピッチ、速度、音量を調整できます。
VoiceOverはTigerに組み込まれているため、Appleは同社の音声読み上げアプリケーションがサードパーティ製のスクリーンリーダーよりも優れていると考えています。ユーザーがCommand+F5キーを押してVoiceOverを起動した瞬間から、OS X 10.4でシームレスに動作するはずです。実際、VoiceOverは既にメール、Safari、プレビュー、ターミナルでサポートされています。また、Command+Sで保存、Command+Cでコピーといった馴染みのあるキーコマンドも使用できます。


VoiceOverはOS Xのアクセシビリティ機能の中で最も注目すべき追加機能かもしれませんが、それだけではありません。Macの画面を拡大して読みやすくする既存の機能に加え、ユニバーサルアクセスの「マウス」タブには、視覚障がいのある方が長年待ち望んでいた機能が新たに追加されました。カーソルを大きくするスライダーです(右側には12段階のサイズのうち最大のサイズが表示されています)。
[ 編集者注 : このストーリーは、Tiger の画面をグレースケールで表示する機能を新機能であると誤って説明した段落を削除するように更新されました。]