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アップル工場のインターン強制労働の訴え

フォックスコンの会長、テリー・ゴウ氏は、公正労働協会(FLA)の調査でアップルのサプライヤーである中国の工場3カ所で「重大な問題」が明らかになったことを受け、労働時間の短縮と賃金引き上げを約束した。しかし、活動家らは、インターン生たちは依然として過重労働を強いられていると指摘している。

ガーディアン紙によると、郭氏は4月1日に海南省で行われたビジネスフォーラムで講演し、「社内では『労働時間は短くても、給料は高く』と言っている」と主張した。

しかしそれにもかかわらず、活動家らは、アップル社、フォックスコン社、公正労働協会が、学生らが学校の休暇中にフォックスコン社の生産ラインで働かなければ卒業できないと告げられる強制インターンシップの問題を無視していると非難している。

「強制インターンシップという重大な違反行為は全く取り上げられなかった」と、企業の不正行為に反対する学生・学者団体(SACOM)のプロジェクトオフィサー、デビー・チェン氏は、FLAによるフォックスコン工場の監査について述べた。「彼らは問題を軽視しようとしたのだ」

FLAの監査によると、フォックスコンは毎月約2万7000人のインターンを雇用しており、インターンの労働時間は週5日、8時間を超えてはならないとしている。しかし、サコムとガーディアン紙は独自の調査を実施し、インターンが1日10時間、週6日勤務を強制されていると報じている。

FLAは、中国の法律の抜け穴により、インターンや学生の雇用に関する規則を規制することが難しいことを認めている。「彼らの雇用状況は依然として曖昧であり、大きなリスクを表している。」

AppleのCEOティム・クック氏は、FLAの調査結果が発表された3月30日にフォックスコンの工場を訪問したと報じられている。