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タブレットの普及により、2010年のネットブック出荷は鈍化する可能性がある

調査会社ディスプレイサーチは月曜日に発表した調査で、ネットブックの世界出荷台数は2010年第1四半期に増加すると予想されるが、iPadなどの携帯型タブレットの人気が高まると影響を受ける可能性があると述べた。

ディスプレイサーチの副社長、クリス・コネリー氏は、ミニノートパソコンの出荷台数は今年第1四半期に870万台近くに達する可能性があると述べた。これは2009年第1四半期比で44.9%の増加となる。同社は、動画視聴、電子書籍の閲覧、インターネットサーフィンなどを目的としたタブレットが、このシェアを奪う可能性があると指摘した。

ディスプレイサーチのノートパソコン市場調査ディレクター、ジョン・ジェイコブス氏によると、低価格はネットブックの出荷台数増加の一因となっているものの、PCメーカーや小売業者は、これらのデバイスが生み出す利益率と売上高の低さを懸念しているという。PCメーカーは、ネットブックと同様の機能を提供しながら、より高い売上高を生み出す可能性のあるタブレットなどの利益率の高い製品に注力する可能性がある。

ジェイコブス氏によると、コンテンツ、コンテンツ配信メカニズム、アプリケーションが付属するスレートは、メーカー、小売業者、サプライヤーにさらなる収益とより良い利益を生み出すことができるという。

土曜日に出荷が開始されたiPadは、9.7インチのタッチスクリーンを搭載したハンドヘルドデバイスで、ユーザーは動画の視聴、電子書籍の閲覧、ビデオゲーム、インターネットの閲覧などが可能です。しかし、ネットブックとは異なり、iPadにはキーボードが内蔵されていないため、文書作成などの用途には制限がある可能性があります。ヒューレット・パッカード、デル、ASUS、レノボは、今年後半に競合するスレート型タブレット型端末を発売する予定です。

ディスプレイサーチは、タブレットの脅威にもかかわらず、ネットブックの出荷台数は引き続き増加すると予測しています。ネットブックとスレートを含むミニラップトップの出荷台数は、今年4,380万台に達すると予想され、前年比28.5%増となります。ディスプレイサーチによると、ネットブックは今年のポータブルPC出荷台数全体の約20%を占める見込みです。