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ノキア、特許侵害でアップルを提訴

携帯電話メーカーのノキアは今朝、2007年以降に出荷されたiPhone(つまり、これまでのすべてのiPhone)の10項目(数えてみれば、10項目!)がノキアの知的財産権を侵害しているとして、デラウェア州の米国連邦地方裁判所に訴訟を起こしたと発表した。

同社のプレスリリースによると、問題となっている特許は「GSM、UMTS(3G WCDMA)、無線LAN規格のいずれか1つ以上と互換性のあるデバイスの製造に不可欠な技術に関連する」とのことだ。さらに、無線データ、音声符号化、セキュリティ、暗号化といった分野もカバーしている。

現時点では詳細は不明だが、基本的にノキアは、自社の技術標準の使用に対してアップルが適切な補償をしていないと非難している。

「ノキアの知的財産に関する適切な条件に同意することを拒否することで、アップルはノキアのイノベーションに便乗しようとしている」とノキアの法務・知的財産担当副社長イルッカ・ラナスト氏は声明で述べた。

ノキア自身も3G技術の使用で特許侵害を訴えられていたが、同社は8月に国際電気通信連合によって無罪放免となっている。一方、アップルは2007年にこの訴訟の原告であるインターデジタルとライセンス契約を結んでいる。