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リニューアルしたクラシック音楽サイトが独自の料金体系を提供

昨年の今頃、クラシック音楽のダウンロードサイトに関する記事を書きました。それ以来、数多くの新しいサイトが登場し、市場の需要に合わせてサイトも変化を遂げてきました。そうしたサイトの一つであるeClassicalは、大幅なリニューアルを行い、独自の料金体系を導入してオープンしました。

デジタル音楽販売における課題の一つは、商品に公正な価格を設定する方法です。一般的には曲またはアルバム単位で価格が決定され、iTunes Storeなどの多くのサイトでも同様の価格設定が行われます。一方、eClassicalでは再生時間に基づいて価格が決定されます。

クラシック音楽の「曲」を販売するのは現実的ではないため、eClassicalではトラックとアルバムを秒単位で価格設定しています。MP3とFLACは1秒あたり0.2セント、24ビット(高解像度)FLACは1秒あたり0.3セントというeClassicalの価格設定により、ほとんどのアルバムは他のサービスよりも安価になっていますが、アルバムの長さによって価格が異なります。

購入者は40分のアルバム(4.80ドル)と70分のディスク(8.40ドル)に同じ金額を支払う必要はなく、どちらもiTunes Storeで販売されている同じ音楽よりも安価です。例えば、鈴木雅明のバッハ・カンタータ・シリーズの最新作は、eClassicalでは7.98ドルですが、iTunes Storeでは9.99ドル、Amazon.comでは8.99ドルです。また、eClassicalではFLACファイル(Apple Losslessファイルに似たロスレスオーディオですが、iTunesではネイティブ再生できません)も同じ価格で販売されています。

スウェーデンの eClassical には今のところ、Bis Records と Hänssler Classic という 2 つの有名なインディーズ レーベルをはじめ、ほんの一握りのレーベルしかありませんが、もっと多くのレーベルがこのサイトに参加し、この価格設定方法を採用してくれると良いと思います。

[Kirk McElhearn はMacworld のシニア寄稿者です。]

太平洋標準時午後 12 時 26 分に更新され、1 秒あたりの価格が 0.2 セント (MP3/FLAC) および 0.3 セント (24 ビット FLAC) に修正されました。