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アップルは「ワールドワイドウェブを殺している」

過去にパームやフェイスブックに多額の投資を行ってきたベンチャーキャピタリスト、ロジャー・マクナミー氏は、インターネットをめぐるグーグルとの戦いではアップルが勝利しつつあると語った。

2009年にiPhoneの時代は終わりに近づいていると有名な発言をしたマクナミー氏は、アプリ中心のモデルでAppleが優位に立っている一方で、Googleの従来のインデックスベースのアプローチは停滞していると考えている。

マクナミー氏はCNBCとのインタビューで、グーグルの停滞の原因はワールドワイドウェブがHTMLに依存していることであり、それが「10年間変わっていない」からだと語った。

同氏は、アップルのインターネットに対するアプリベースのアプローチははるかに革新的であり、iPhoneとiPadの人気は、同社がこれまで長年ウェブを独占してきたグーグルから主導権を奪い始めていることを意味していると述べた。

「今、Appleはワールド・ワイド・ウェブを破壊しつつあります。人々はiPadやiPhoneを猛スピードで導入しています。Appleは今年、1億台近くを販売するでしょう。本当に驚異的な数字です」とマクナミー氏は語った。

マクナミー氏は、アップルはもう一つの伝統的なライバルであるマイクロソフトにも戦いを挑んでいると主張する。「今年は、マイクロソフトのインターネット接続デバイスのシェアが50%を下回り、10年前の97%から大幅に減少しました」と彼は述べた。

マックナミー氏によると、Windows は衰退サイクルに突入しようとしているが、一方で Apple は iPad 2 で前面に出てくるだろう。iPad の成功と Apple のアプリ中心のアプローチにより、同社とテクノロジー業界全体の 10 年にわたる成長サイクルが同社によって牽引されることになるだろう、と同氏は語った。

しかし、iPadの競合製品、特にAndroidベースのデバイスの成功については慎重な姿勢を示し、セキュリティが大きな問題だと指摘した。しかし、現在Palmを傘下に持つHPには、タブレット市場のシェアを獲得する「チャンス」があると考えている。