デザイナー、マーケター、そしてヘルベチカのドキュメンタリーのファンならご存知の通り、フォント選びはWebや印刷物の制作において最も重要な決定事項の一つです。デザイナーと一般ユーザーの両方にとってフォント識別に役立つ優れたツールの一つが、ユーザーがアップロードした画像に基づいてフォントを識別するWebアプリ「WhatTheFont」です。また、MyFontsからモバイル版も提供されています。iPhoneやiPod touchに追加できる便利なアプリですが、いくつか制限があります。

iPhone版WhatTheFontの原理はシンプルです。興味のあるテキストを写真に撮り、数文字だけになるようにトリミングし、その画像をアップロードします。おそらく、WhatTheFontがWebアプリで既に使用しているサーバーにアップロードするでしょう。するとWhatTheFontが文字を推測し、使用可能なフォントのリストを表示します。Wi-Fi接続であれば、文字数にもよりますが20秒以内に結果が返されます。EDGEおよび3G接続の場合は、アップロードと結果の表示に1分以上かかることもあります。
ご想像のとおり、iPhone のカメラは WhatTheFont で時々問題を引き起こします。ぼやけた画像は当然うまく機能しませんし、コントラストの低いスナップショットもうまく機能しません。iPod touch ユーザーは、モバイル デバイスにカメラが搭載されていないため、当然ながら機能が制限されますが、WhatTheFont はタッチのサポートも提供しており、ユーザーはフォト ライブラリから画像をアップロードできます。
ハードウェアの問題はさておき、WhatTheFontは個々の文字を概ね正確に認識します。例えば、「A」と「X」の違いなど、通常は区別できます。しかし、フォントの識別は少し難しい場合があります。私のテストでは、HelveticaとGeorgiaという2つの「簡単な」フォントを識別できませんでした。ただし、推測されたフォントは非常によく似ていました。とはいえ、WhatTheFontは既に知っているフォントを識別するのではなく、デザイナーのニーズを満たす可能性のある新しいフォントを発見することに重点を置いています。その意味で、このモバイルアプリケーションは価値のあるデザインツールと言えるでしょう。
WhatTheFont は、iPhone 2.x アップデートを実行しているすべての iPhone または iPod touch と互換性があります。
[ケイト・ドーヘは、ホノルルにあるハワイ大学の図書館情報学の大学院生で、インタラクティブ学習技術研究所でデザイナー兼サイト管理者として働いています。 ]