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誰かがWindows PhoneをハッキングしてiOSを「実行」した

ハッキングされたWindows Phone iPhone SE

Windows Phoneがあった頃、覚えてる?覚えてない?!覚えてないわけないでしょ?だって、みんなで大笑いして盛り上がったんだもん!あの端末は本当に印象的だった…ええと、あの…ノキアの何とか…

さて、私たちが住むこの広大な青い球体のような世界には、Windows Phoneのことを覚えている人がいる。RedditでOceanDepth95028というユーザーが、Windows Phone(Nokia LumiPhone 1020)を所有しており、それをハッキングしてiOSを動作させたのだ。ハッキングというのは、LumiPhoneの内部部品を取り外し、第3世代iPhone SEの部品に交換したということだ。

OceanDepth95028はRedditの投稿で、iPhone SEの内部部品がLumiPhoneの本体にどのように収められたかを詳しく説明しています。このWindows Phoneは、iPhone SEのディスプレイ、前面カメラ、背面カメラ、Touch ID、SIMスロットに収まるように改造されています。LumiPhoneのヘッドホンジャックの穴は塞がれており、Lightningポートはそのままアクセス可能です。

これはLumiPhoneのボディに収められた本物のiPhone SEなので、iOSの最新バージョンであるiOS 18.3.1が「動作」しています。OceanDepth95028氏によると、「LumiPhone 1020 SE」と名付けられたこの端末は「ワイヤレス充電とApple Payを除けば、期待通りの動作」だそうです。

AppleがIntelベースのMacを製造していた時代には、Hackintoshが数多く存在しました。Intel時代は終わり、Appleのデバイスは自社製のチップで動作するようになった今、Apple OSを他のハードウェアで動作させるハックはあまり見かけなくなりました。しかし、LumiPhone 1020 SEのようなハードウェアハックは、たとえその過程で全く問題のないiPhone SEが犠牲になったとしても、実に面白いものです。

著者: ロマン・ロヨラ、Macworld シニアエディター

ロマンはMacworldのシニアエディターで、30年以上にわたりテクノロジー業界を取材し、MacをはじめとするAppleエコシステム製品を中心に活躍しています。Macworld Podcastのホストも務めています。彼のキャリアはMacUserで始まり、Apple認定修理技術者(当時はAppleがそのような制度を設けていた)として認定されました。MacAddict、MacLife、TechTVでも活躍しています。