
画像: 鋳造所
今秋リリースされるiOS 17には、連絡先ポスター、スタンバイ、ライブボイスメールなど、iPhoneをより便利にする機能が多数搭載されます。しかし、iPhoneをより安全にする、あまり知られていない機能があります。それは、APIを使ってユーザーを「フィンガープリンティング」で追跡するアプリを削減することを目指す、開発者向けの新しい要件です。
9to5Macが報じたところによると、iOS 17では、App Storeでのアプリ配信が承認される前に定義が必要となる「必須理由」APIが導入されました。Appleによると、これらのAPIは「デバイス信号にアクセスしてデバイスやユーザーを識別するために悪用される可能性があり、これはフィンガープリンティングとも呼ばれます」とのことです。5つの必須理由API(アクティブキーボード、ディスク容量、ファイルのタイムスタンプ、システム起動時間、ユーザーのデフォルト)のいずれかを使用する開発者は、各APIとそれらが収集するデータの使用理由を1つ以上宣言する必要があります。
例えば、ファイルタイムスタンプAPIを使用するアプリは、デバイスユーザーに対してファイルのタイムスタンプを表示する理由、アプリコンテナ内のファイルのタイムスタンプにアクセスする理由、ユーザーが明示的にアクセスを許可したファイルやディレクトリのタイムスタンプにアクセスする理由を宣言する必要があります。これらの理由が満たされない場合、開発者はアプリでこのAPIを使用することはできません。
これらのAPIを正当に利用する開発者にとっては、追加手順は迅速に完了するはずです。しかし、今回の規則変更により、APIを不適切に利用してユーザーデータを収集するアプリは申請が却下される可能性があります。Appleによると、新しい規制は2023年秋に施行される予定です。
著者: マイケル・サイモン、Macworld編集長
マイケル・サイモンは20年以上にわたりAppleを取材しています。iPodがまだiWalkだった頃からSpymacで噂を取材し始め、Appleがこれまでに製造したほぼ全てのiPhoneを所有しています。妻と息子、そして数え切れないほどのガジェットと共にコネチカット州に住んでいます。