92
MacKeeperがAppleのセキュリティ認可を取得

MacKeeperは、長年Macユーザーの間で悪名高いプログラムです。一般的にはマルウェアとは言えませんが、開発者は様々なマーケティング手法を用いてMacに侵入させ、そこから削除するのは非常に困難です(MacKeeperのアンインストール方法を解説した長文チュートリアルをご覧ください)。

これはMacをクリーンアップして整理整頓するプログラムだと謳っており、一部のユーザーから便利だと感じる声が寄せられています。しかし、その声は極めて少数派です。無料版では、有料版では修正されるはずの様々なセキュリティ上の欠陥に関するメッセージが表示されていましたが、ユーザーによると、そのような欠陥はそもそも存在しないとのことです。そのため、スパム、さらには「詐欺ウェア」と呼ばれることも少なくありません。

アンチウイルス開発会社MalwarebytesのMacおよびモバイル開発責任者であるトーマス・リード氏は、最新バージョンのMacKeeperがApple承認済みのシステム拡張機能を使用していることを発見しました。彼は率直にこう述べています。

Appleは一体何を考えているんだ?私や他のセキュリティ研究者にはEndpointSecurityの権限を与えてくれないくせに、クソMacKeeperには権限を与えているのか!一体どうしたんだ?🤬🤬🤬 pic.twitter.com/RwkD9PLkSH

— トーマス・リード(@thomasareed)2020年11月23日

具体的には、Apple は MacKeeper の開発者証明書に、たとえばウイルス対策ソフトウェアで使用されるエンドポイント セキュリティ フレームワークを使用するアプリケーションに署名する権限を与えました。

MacKeeper は 2019 年に Clario 社に売却されました。同社はスパム プログラムという以前のイメージを払拭しようと努めてきましたが、このプログラムを避ける以外の推奨ができるようになるまでには、まだ証明すべきことが山ほどあります。

マシンを安全に保つためのアドバイスについては、Mac のセキュリティに関するヒントをお読みください。

この記事はもともとMacworld Swedenに掲載されました。翻訳:David Price。