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メディアブラウザにフォルダを追加する

iWork アプリケーション(および OS X 10.5 の一部アプリケーション)の機能の一つに、統合メディアブラウザがあります。Pag​​es、Numbers、Keynote では、ツールバーのメディアボタンをクリックすると(または「表示」→「メディアブラウザを表示」を選択すると)ブラウザが表示されます。OS X 10.5 の一部メディア対応アプリケーション(Safari や TextEdit など)では、「ファイル」→「開く」コマンドを使用すると、サイドバーのメディアセクションにブラウザが表示されます。

メディアブラウザに表示される内容は、使用しているプログラムとそのメディア機能によって異なります。iWorkアプリケーションでは、メディアブラウザには「オーディオ」、「写真」、「ムービー」の3つのタブがあり、各タブは上部のファイルブラウザ領域と下部のプレビュー領域に分かれています。iWork以外のアプリケーションでは、これらの選択肢がすべて表示されない場合があります。例えば、Safariではサイドバーのメディアセクションに「写真」のみが表示されますが、TextEditのブラウザには3種類のメディアがすべて表示されます。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、メディアブラウザはOSやアプリケーションの奥深くに隠された機能ではありません。しかし、メディアブラウザに表示される場所のリストに、独自のフォルダを追加できることはご存知ないかもしれません。独自のフォルダを追加できるだけでなく、オーディオ、写真、動画など、それぞれ異なるフォルダを追加することも可能です。追加されたフォルダはプログラムごとに異なります。

メディアブラウザへのフォルダの追加はドラッグアンドドロップと同じくらい簡単ですが、iWork アプリケーションでは少し難点があります。ここでは iWork を無視して、Safari や TextEdit などでフォルダをメディアブラウザに追加する方法を説明します。選択したアプリケーションで「ファイル」>「開く」を選択し、サイドバーのメディア部分にある関連するエントリをクリックしてメディアブラウザを表示します。Finder に切り替え、メディアブラウザに追加したいフォルダを含むフォルダに移動します。Finder ウィンドウを、対象フォルダとメディアブラウザの両方が見えるように配置してから、対象フォルダをメディアブラウザウィンドウの上部にドラッグします。カーソルが緑のプラス記号に変わったら、ドラッグしたフォルダをドロップします。

メディアブラウザに戻り、ウィンドウのファイルリスト部分を一番下までスクロールします。「フォルダ」という新しい項目があります。「フォルダ」の左側にある三角形をクリックすると、このフォルダが開き、ドラッグ&ドロップしたフォルダが表示されます。

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フォルダは好きなだけ追加でき、すべて新しい「フォルダ」フォルダに表示されます。前述の通り、追加したフォルダはプログラムごと、またメディアのカテゴリごとに固有のものとなります。

iWork アプリケーションの場合も、先ほど述べた難しさを除けば、手順は基本的に同じです。難しさは、iWork アプリケーションのメディアブラウザがフローティングパレットであり、Finder に切り替えると消えてしまうことに起因しています。では、見えないものにフォルダを追加するにはどうすればよいでしょうか?答えは簡単です。一見すると分かりにくいかもしれませんが。まず、iWork プログラムで、変更したいメディアブラウザのタブが選択されていることを確認し、Finder に切り替えます。追加したいフォルダを見つけてドラッグを開始します。次に、フォルダをドラッグしたまま Command + Tab キーを押し、iWork アプリケーションに切り替えます。iWork プログラムがアクティブになると、フローティングパレットが表示されるので、ドラッグしたフォルダをメディアブラウザにドロップできます。(Command + Tab キーの代わりに Exposé を使用して同じ操作を行うこともできます。)

追加したフォルダを削除するには、メディアブラウザでフォルダをControlキーを押しながらクリックし、ポップアップメニューから「フォルダを削除」を選択します。この方法では最上位フォルダのみを削除でき、フォルダ内のフォルダは削除できません。追加したすべてのフォルダを削除するには、「フォルダ」フォルダをControlキーを押しながらクリックし、ポップアップメニューから「フォルダを削除」を選択します。