Amazonは、iPadおよびiPhone向けの無料Kindleアプリのメジャーアップデートを公開しました。バージョン2.5では、iOS 4のマルチタスク機能の活用、インターネット上の様々なソースから提供される数百万冊の無料書籍のサポート、そしていくつかの小さな改善が加えられています。

今回のアップデートで最も注目すべき追加機能は、Kindleアプリへのコンテンツのサイドローディングのサポートでしょう。メールの添付ファイルや、iOSの機能(他のアプリでファイルを開く機能)をサポートするアプリから、Kindleライブラリに互換性のあるファイルを追加できるようになりました。さらに、iOSデバイスをMacまたはPCに接続し、iTunes経由でKindleアプリに互換性のあるファイルをドラッグできるようになりました。「アプリ」タブをクリックし、ファイル転送をサポートするアプリのリストまでスクロールダウンし、Kindleアプリをクリックして、右側のウィンドウにファイルをドラッグしてください。
ファイルの互換性に関しては、KindleアプリのサポートはKindle本体のサポートと一致しているようです。Mobipocket形式(.mobiで終わるファイルと一部の.prcで終わるファイル)はサポートしていますが、より一般的なepub形式はサポートしていません。この機能により、Project Gutenberg、Internet Archive、その他のオンラインソースからファイルをダウンロードし、iOSデバイスのKindleアプリにコピーできるようになりました。

iOS 4のマルチタスク機能であまり知られていない機能の一つに、アプリを閉じた後でもダウンロードを継続できる機能があります。Amazonによると、Kindle 2.5では、別のアプリに切り替えても書籍のダウンロードが完了するとのことです。
アプリのその他の小さな変更点としては、画像のズーム機能の向上と新しい書籍インジケーターのサポートがあります。また、アプリのアイコンも変更され、「Amazon」という文字が「Kindle」に置き換えられました。
Kindleアプリを使えば、iOSユーザーはKindle書籍を読んだり、775,000タイトル以上のKindleストアでショッピングしたりできます。アプリには、内蔵辞書、検索機能、カスタマイズ可能な背景色とフォントサイズも含まれています。Kindleの利用にはiOS 3.0以降が必要です。