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Adobe vs. Apple:勝者は…

激しい戦いが繰り広げられている。過去1年間、Flashメディアをめぐって二大巨大企業が熾烈な戦いを繰り広げてきたが、大きく報道されてきた冷戦はついに決着を迎えるかもしれない。そして、その勝者は…

…Appleです! Ars Technicaによると、Adobeはついに、Appleが現在のFlashメディアを超人気iOSプラットフォームにすぐには採用しないという事実を受け入れたようです。先日開催された全米放送事業者協会(NAB)の展示会で、AdobeはAppleが開発したHTTP Live Streamingプロトコルを使用したFlash Media Serverのビルドをデモしました。このプロトコルはH.264エンコードされたビデオを使用し、iOSデバイスでFlashメディアのストリーミング再生が可能になります。

これまでFlash Media Serverは、メディアコンテンツの配信にRTSP(Real Time Streaming Protocol)を使用していましたが、これは時代遅れで最適化が難しいという批判を受けることが少なくありません。デスクトップからFlashをアンインストールした人は(私も含めて)既にたくさんいますので、AdobeがRTSPを完全に放棄するのか、それともiOSデバイスが検出されるとMicrosoftのSilverlight(Netflixで使用されている)のようにHTTPライブストリーミングを使用するのか、興味があります。私の推測では後者でしょう。少なくとも、Appleなどのハードウェア企業がFlashのプリインストールを省略することでAdobeにさらなる圧力をかけるまでは(Appleは既にMacBook Airでそうしたように)、そうでしょう。

Flash戦争の間、デスクトップの95%以上にインストールされているプラ​​グインに対して、Appleが「誰があなたを必要とするんだ?」と傲慢な態度を見せたことに、多くの人が不満を漏らしました。確かに、Flashの期待が大きかったため、一部のスマートフォンユーザーはiOSからAndroidに乗り換えたのでしょう。しかし、多くの報告によると、パフォーマンスとバッテリー寿命はスティーブ・ジョブズが約束した通り、期待外れでした。Appleの頑固な戦略は功を奏したようで、ウェブサイトはストリーミングコンテンツをモバイル向けに最適化し、Adobeはよりパフォーマンスの高いHTTPベースのストリーミングプロトコルを採用しました。ここで真の勝者はスマートフォンユーザーです。彼らのほとんどは、ストリーミングメディアがどのように届けられるかなど気にしません。ただ、それが実現され、速ければそれでいいのです。

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Mike KellerはGeekTechのiOS開発オタクです。PCWorldのGeekTechブログでは、毎週火曜日に「開発者日記」をお届けします。