昔のポラロイドインスタント写真には、たくさんの楽しみがありました。写真を振って現像を待つワクワク感、写真下部の白い枠にメモを書き留める感覚、そして出来上がった作品のクラシックなローファイな仕上がりなど。App Storeには、iPhoneでこの体験を再現できるアプリが数多くあります。その一つが、ニック・キャンベルのShakeItPhotoです。この1ドルのインスタント写真シミュレーターは、この体験をうまく再現している部分もありますが、そうでない部分もあります。

ShakeItPhotoは、この手のアプリとしては至ってシンプルな作りです。アプリを起動するとすぐにカメラが起動し、写真を撮るように促されます。(キャンセルボタンを押してカメラロールから画像を選択することもできます。)
写真を撮影(または選択)すると、画像が画面上部からすぐに「スライド」し、ポラロイドインスタント写真が排出されるあのおなじみの音が鳴ります。その後、画像は仮想的な「現像」プロセスを経て、ゆっくりと姿を現します。スマートフォンを振ると、画面上の画像が動いて現像プロセスを早めることができます。この音とシェイクアクションは、オリジナルのポラロイドインスタントカメラの楽しさを再現しています(特に小さなお子様には気に入ってもらえると思います)。残念ながら、少し可愛すぎるように感じます。
iPhoneで写真編集にどんなアプリを使うにしても、最終的な結果が一番大切です。編集の過程が楽しければ、それはそれで良いのです。iPhoneでポラロイド風のアプリを使う場合、最終的な結果が2つ求められます。写真を定番のインスタントフォトフレームに挿入することと、画像にインスタント写真のような仕上がりを与えることです。ShakeItPhotoは、このどちらも私の期待通りには実現してくれません。
このアプリは写真にフレームを付けますが、従来のように下部に太い枠線を引くのではなく、四辺を均一に囲みます。また、ShakeItPhotoは元の画像の外観を加工・調整しますが、特に競合アプリの仕上がりと比べると、その効果は到底十分とは言えません。
結局のところ、ShakeItPhotoは写真を撮るプロセス、そして振ることで写真がどう変化していくかを見る楽しさに重点を置いているようです。もしあなたがそれを求めているなら、きっと満足できるでしょう。より本物らしい仕上がりを求めるなら、他のアプリの方が良いかもしれません。
[ Macworld 寄稿者の Beau Colburn 氏はボストン在住で、自身のサイト Snap Different に iPhone の写真を掲載しています。 ]