同僚のロブ・グリフィスは、金融電卓、それも特にある特定の金融電卓に特別な思い入れを持っています。(彼が愛用のHP 12C金融電卓について熱く語るのをぜひご覧ください。)そして、きっと彼だけではないはずです。多くのプロフェッショナルが、古くて信頼できるビジネス電卓に強いこだわりを持っているのです。何しろ、長年使い続けてもなお、どんな計算もこなしてくれる電卓は数多くあるのですから。
それでも、ロブさん、そして金融電卓に情熱を傾ける皆さんには、Macworld ExpoのモバイルアプリケーションショーケースでRLM Softwareのブースに立ち寄ってほしいと思っています。このソフトウェアメーカーはApp Storeに7つのビジネス電卓と科学電卓を公開しており、さらに3つの電卓をリリース予定です。RLMはこれらの古い電卓の外観と操作性を忠実に再現しながら、iPhoneプラットフォームのメリットを活かした独自の機能を追加しています。
「それが私たちの考えです」と、RLM Softwareの「RLM」ことリカルド・リラ・マット氏は言います。「シンプルで使いやすいものにするのです。」
RLMの17BII+金融電卓は、実際のHP 17BII+モデルをシミュレートしています。かなり忠実に再現されていますが、オリジナルの電卓で数式を編集するのは少し面倒でした。そこでRLMは数式エディタなど、iPhone固有の機能を追加しました。RLMの他の電卓と同様に、この電卓も縦向きと横向きの両方の表示に対応しているので、作業内容に合わせてアプリの向きを変えることができます。

「私たちはこれを改良し、より多くの人々が使えるようにしたいのです」と、2004年に趣味としてMacプログラミングを始めた、元エネルギー分野のビジネスマン、リラ・マット氏は言う。「この趣味は生き方そのものになってしまいました」と彼は指摘する。
そして、この勢いは今後も続くでしょう。今後3ヶ月以内に、RLM社製のクラシックなビジネス電卓と科学電卓の復刻版がさらに3つ登場する予定です。同社は、10年前に製造中止となったHP 19BII電卓、HP 15C科学電卓、そしてヒューレット・パッカードが25年以上前に販売したHP 10C電卓の独自バージョンの開発に取り組んでいます。