編集者注:以下のレビューは、Macworldの GemFest 2012シリーズの一部です。6月中旬から8月中旬までの平日毎日、MacworldのスタッフがMac Gemsブログで、お気に入りの無料または低価格のプログラムを簡単に紹介していきます。
キッチン用ドライバーとペンチを家の工具箱に入れたとき、おそらくどのように使うのか正確には分からなかったでしょう。でも、いざという時のために手元に置いておきたいと思ったのではないでしょうか。Mac OSの優れたユーティリティにも同じことが言えます。FileXaminerは、ファイル情報やアクセス権限を編集できる、なくてはならないツールです。今日は必要なくても、次にアクセス権の問題でファイルを開いたり削除したりできないとき、あるいはファイルの隠し属性を確認したいときなどに、FileXaminerが工具箱に入っていて良かったと思うでしょう。

FileXaminer は、Finder の「情報を見る」コマンドを強力にしたようなツールです。Super Delete やゴミ箱の強制空化など、ファイル管理機能が追加されています。「情報を見る」コマンドのほとんどの機能は、FileXaminer でファイルやフォルダを開いたときに表示されます。さらに、パーミッション、日付、アイコンの編集オプションも追加されています。UNIX ファイルシステムレベルでのパーミッションを完全に制御できます(FileXaminer のインターフェースは UNIX に詳しくない人でも理解しやすいものですが)。また、作成日と更新日を変更したり、ユーザー ID とグループ ID ビットを設定したりすることも可能です。FileXaminer のバッチモードでは、複数のファイルの属性を編集できます。
FileXaminer はアプリケーションであり、FileXaminer 内からファイルまたはファイル グループを操作できますが、その機能はキーボード ショートカット、Dock、またはコンテキスト メニューからも利用できるため、高度な機能にすぐにアクセスできます。
このアプリは、バッチモードに適した複数の属性を管理します。所有権、ロック/ロック解除ステータス、作成/更新日、カスタムアイコンを変更するには、アプリケーションまたはFinderで操作したいファイルを選択し、FileXaminerキーボードショートカットを使ってバッチモードに入ります。バッチファイルの一部を選択し、そのグループの属性を個別に変更することも可能です。
Mac OS XのUNIXファイルシステムでは、選択したファイルやフォルダの所有権を持つユーザーグループを作成できます。しかし、新しいグループを作成するには、Appleの複雑なNetInfoツールを操作しなければなりません。FileXaminerを使えば、グループを作成し、それに応じたアクセス権を割り当てる方がはるかに簡単です。
Finderの「情報を見る」ウィンドウをよく使う人なら、FileXaminerの属性と権限編集機能は必須だと感じるでしょう。トラブルシューターなら、問題のあるファイルを処理する際にゴミ箱を強制的に空にしたり、スーパーデリートを実行したりする機能がきっと気に入るでしょう。