
eMate 300を覚えていますか?Appleが、今は廃盤となったNewtonテクノロジーと一体型キーボードを組み合わせようとした試みでした。そして今、AlphaSmart社がPalm OSをベースにしたDanaという類似製品の開発に取り組んでいます。
AlphaSmartは長年にわたり、フルサイズのキーボードとシンプルな文字ベースのLCDディスプレイを備え、PCやMacに瞬時に接続できる低価格のポータブルコンピューティングデバイスを製造し、教育市場においてAppleなどのラップトップメーカーと競合してきました。しかし、これまでこれらのデバイスはPalm OSを搭載していませんでした。今年初めに発表された当初は学生を対象としていましたが、AlphaSmartによると、Danaは「幅広いモバイルプロフェッショナルの関心を集めている」とのことです。
確かに、Danaはクラムシェル型のeMateとは見た目がかなり異なりますが、共通点もあります。Danaは、フルサイズのキーボードとタッチスクリーンLCDディスプレイ(スタイラスペンも使用可能)を備えたオールインワンデザインです。
重さ約2ポンドのDanaは、幅約12インチ、奥行き約9インチ、高さ約1インチです。バックライト付きLCD画面は幅約7.5インチ、高さ約2.5インチで、560 x 160ピクセルを表示します。メモリ、セキュアデジタル(SD)カード、またはマルチメディアカード(MMC)周辺機器用の拡張スロットが2つ付いています。
Danaは2つのUSBインターフェースを搭載しており、USB経由またはIrDA対応プリンタからの直接印刷にも対応しています。また、USB経由でPCやMacとデータを同期することも可能です。充電式バッテリーが付属しており、約25時間連続使用できます。ACアダプターも付属しています。
Danaは、QWERTYまたはDvorakキーボードレイアウト、フォントとフォントサイズ、90度画面回転など、幅広いカスタマイズオプションを提供しています。また、Danaは、左利きまたは右利き専用のキーボード操作、固定キーのサポート、スローキーなど、身体に障がいのあるユーザーにも対応できるよう設計されています。
Danaには、スペルチェッカーとシソーラスを内蔵したワードプロセッサソフト「AlphaWord」、ExcelとWord文書の編集機能を備えたCutting Edge Softwareの「Quickoffice」、電子メールクライアント「Aileron Mail」、電子書籍閲覧ツール「Palm Reader」、印刷ソフトウェア「PrintBoy」、Hands High Softwareのフォント管理ソフトウェア「FontBucket」などのソフトウェアが付属しています。教師が生徒のDanaの機能を制御できるソフトウェアアプリ「Dana Admin」も利用可能です。
Dana は AlphaSmart から 399 米ドルで直接購入できます。学区向けの教育価格も用意されています。