インテルのポール・オッテリーニCEOが同社の年次投資家説明会で明らかにしたように、インテルはスマートフォンチップへの新たな注力でアップルを誘惑したいと考えている。
インテルは先月スマートフォン市場に参入したばかりですが、スマートフォンの性能と電力効率を向上させるチップを迅速にリリースする予定です。新しいチップは、バッテリー寿命の延長とスマートフォンの性能向上を実現する新しい製造プロセスに基づいています。
「我々の仕事は、我々のシリコンが、Macをより良く動かす、あるいはより優れたiPadデバイスとなるという点で、彼らがそうした決定を下す際に我々を無視できないほど魅力的であることを保証することだ」とオッテリーニ氏は先週の年次投資家向け説明会で語ったとフォーブス誌は伝えている。
Appleは現在、ノートパソコンとデスクトップパソコンにIntelのプロセッサを搭載していますが、iPhoneとiPadにはIntelのライバルであるARM(NASDAQ:ARMH)のチップを搭載しています。Intelのスマートフォンにおける最大のライバルはARMで、同社のプロセッサは約95%の端末に搭載されています。IntelのCEO、ポール・オッテリーニ氏は、Intelはスマートフォン市場への新規参入者ではあるものの、ARMの市場シェアを奪う可能性があると述べています。

インテルは今年後半に、デュアルコアプロセッサとLTE 4G対応を備えた高性能スマートフォン用チップ「Atom Z2580」をリリースする予定です。このチップは、Xoloの3G対応スマートフォン「X900」に搭載されている同社の現行シングルコア「Atom Z2460」チップの2倍の性能を発揮します。両チップとも32ナノメートルプロセスで製造されています。
同社は来年、高性能スマートフォン向けに低消費電力のAtomチップ(コードネーム:Merrifield)をリリースする予定だ。インテルのモバイル&コミュニケーションズ・グループのゼネラルマネージャー、マイク・ベル氏は、このチップは新しいプロセッサ設計とグラフィックコアを搭載し、現在のスマートフォンよりも「没入感」の高い体験を提供すると述べた。
オッテリーニ氏は、今後2年間のスマートフォン用チップの開発は、チップ内のトランジスタ数が2年ごとに倍増するというムーアの法則の2倍のペースで進むだろうと述べた。
「当社は、インテルの最高の技術を携帯電話やタブレットなどのモバイル機器にますます導入しています」とオッテリーニ氏は述べた。
(この記事にはIDGニュースサービスのアガム・シャー氏による追加レポートが含まれています)