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本物のダン・ライオンズが偽スティーブ・ジョブズと同じ道を辿る

偽スティーブ・ジョブズの背後にいる男が、自らに別れを告げた。ニューズウィークのダン・ライオンズ氏は、自身のブログ「Real Dan Lyons」への投稿を停止する。これは、彼の発言が読者に好ましくないと受け止められたためだ。ヤフーCEOジェリー・ヤン氏の退任に関する最近の記事(Valleywagにアーカイブ)で、ライオンズ氏は、ヤン氏が退任することはないと言っていたヤフーの広報チームについて次のように書いている。

これまでYahooとはあまり関わりがなかったのですが、彼らの広報担当者には唖然としました。本当にひどい連中だ。その同じ報道の中で、この嘘つき野郎どもはワシントンにいるYahooの弁護士の一人に電話をかけ、Googleとの取引の真の「内幕」を何度も何度も聞かせた。弁護士が私に教えてくれたのは、Googleとの取引は確実で、間違いなく成立する、成立しないはずがない、規制当局からの実質的な反対はなく、彼らはそれで問題ない、広告主からの反対は問題ではない、などなど。

ご存知の通り、あの取引はピットブルの口の中で濡れた新聞紙が崩れ去ったように、あっけなく終わった。いずれにせよ、ヤフーの広報チームは彼らの表現に異議を唱えたようだ(おそらく「sacks(袋)」という言葉が彼らを激怒させたのだろう)。この苦情はニューズウィーク誌のライオンズ氏の雇用主に伝わり、ライオンズ氏はブログ記事を削除した。あるいは、ライオンズ氏自身がAP通信に語ったように、こうだ。

「結局のところ、暇な時間に書いているちょっとした面白いブログのせいで、好きな仕事(そしてお腹を空かせた3歳の双子の食事も)を危険にさらしたくないんです」とライオンズは書いた。「フェイク・スティーブ風に言い換えると、私は権力者に完全に身を売った臆病者で売女なんです」

ライオンズ氏が企業の上司を怒らせたくないのは理解できるが、彼自身のためにではなくとも、言い回しの巧みな広報担当者と付き合わざるを得なかったすべての人々のためにも、発言を曲げないでほしいとも思う。